1.川崎駅9:00→9:13荏原営業所(東急バス) 250円 品川200か・・16 いすゞ
今回の旅は、前回アクアライン高速バスに乗った川崎駅から。26番乗り場から出る、五反田行きの東急バスでスタートする。バス乗り場に待っていたのは、ツーステップのいすゞキュービック。路線バスの新車は、ワンステップかノンステップバスしか導入できないから、座席位置の高いツーステバスに乗って、都会の車窓風景を眺められるのも、もうあと何年かしかないのだろう。
しばらく川崎市内を走った後、多摩川大橋を渡って東京都へ入った。国道1号線をバスは走っていく。西馬込駅前、馬込駅前と都営地下鉄浅草線の駅前(といっても駅そのものは地下にあるのだが)を走っていく。
国道1号線上にある、荏原営業所バス停で降りる。運転士さんもここで交代のようで、前ドアから降りると別の運転士さんが乗り込んできた。
2.荏原営業所9:30→9:40大井町駅(東急バス) 210円 品川200か・729 いすゞ(ノンステ)
乗り換える大井町駅行きは、同じ荏原営業所バス停といっても、1本裏通りに乗り場があって、降りたバス停からは少し離れていた。すぐのバスにも間に合ったのだけれども、慌てることもないので、近くの公園のベンチでメールチェックなどをしてから交差点で、これから乗るバスの写真を撮って、バス停へと向かう。
やってきたのは、いすゞのノンステップバス。道も狭いが、バスもいくぶん小さくなったようだ。この路線、通る道の大半が一方通行路。そのため、大井町駅→荏原営業所と荏原営業所→大井町駅で、別な道を通ることになる。
途中から乗ってくる人も多く、停留所ごとに停車している感じだ。バスがきちんと交通機関として機能しているのが、都会の証拠なのかもしれない。
実際の感覚はもっと乗っていたように思うのだが、わずか10分ほどで大井町駅に到着した。
3.大井町駅10:05→10:38東京テレポート駅(京浜急行バス) 210円 品川22か51−26 三菱
大井町駅からは、東京港トンネルを通って船の科学館へ行くバスに乗る。しばらく前からバスは停まっていたものの、行き先表示は「京浜急行」でドアは閉まったまま。もう、すでに10人以上の人が並んでいる。ちゃんと、船の科学館の行き先を出したところを撮りたいのだが、そろそろ列に並ばないと座れないかもしれない。撮影をあきらめて、列に並ぶ。
その後も列はどんどん長くなっていく。発車5分ほど前になって、ようやく運転士さんがやって来てドアが開く。車内はハイバックシートが並ぶワンロマ車だ。東京でも走っているという話は聞くが、乗るのは今回が初めてだ。しかしながら乗客が多い。通路までぎっしりになって、大井町駅を発車した。「この前は、こんなに混まなかったのにね」と話す、親子の会話が聞こえてきた。
道路も渋滞していて、ノロノロと進んでいく。路線バスだから、もちろん途中の停留所がある。所々で停まって、1人2人と乗せていく。ついに青物横丁では、列をなして乗客が待っていた。本当に全部乗り切れるのだろうか。数人、あきらめた人もいたようだが、中ドアより後が若干空いているとのことで、前ドアで運賃だけ受け取って、中ドアから乗せるなどして、何とか全員収容。
その先は、待ち人もなく、東京港トンネル部分だけ首都高速を走って、お台場へと向かっていく。通路までぎっしりの人を乗せて首都高を走るというのは、ちょっと恐い気もするが、距離にすればそれほど長いものではなかった。
お台場は循環運転で、とりあえず終点として船の科学館を出してはいるものの、そこを越えて乗ることもできるようだ。次のバスは、船の科学館でも乗り継げるのだが、始発地点となる東京テレポート駅で降りることにした。ところが通路はぎっしり。降車口の中ドアまで行くのはたいへんだ。運転士さんに断って、前ドアから下ろしてもらって、事なきを得た。大井町付近の渋滞もあって、定刻11分遅れでの到着だった。
4.東京テレポート駅10:46→11:08豊洲駅(東京都交通局) 200円 足立200か10−53 いすゞ(ノンステ)
東京テレポート駅から海01系統の門前仲町行きに乗って、豊洲駅を目指す。やってきたのは、いすゞのノンステップバス。始発から乗ったのは、自分を含めて2人だけだった。船の科学館前、フジテレビ前を通って、有明テニスの森へ。このあたりから、ぽつぽつと乗ってくる人が出てくる。
地下鉄有楽町線接続の豊洲駅で、もっと降りる人がいるかと思ったが、それほどでもなかった。交差点の一角には、まもなく延伸される「ゆりかもめ」の豊洲駅の高架橋ができていた。駅は道路上なので、地下鉄に乗り換えるには、少々歩かなければいけないようだ。
まだ少し早いけれども、この先時間が取れそうもなかったなので、交差点の近くにある牛丼屋で、早めの昼食にする。
5.豊洲駅11:29→11:58錦糸町駅(東京都交通局) 200円 足立200か・699 いすゞ(ノンステ)
食事も終わって、先ほどと同じポールから錦糸町駅行きのバスに乗る。半分以上席が埋まる状況。やっぱり都会のバスは、よく乗っている方だと思う。枝川一丁目、二丁目と、意外と狭い道を走るところがある。
この路線は、乗り降りが多い。バスは次第に遅れているようだ。予定通りに行って、錦糸町駅での乗り継ぎ時間は10分ほど。しかしながら、もう7〜8分遅れいている。次に乗るバスは、両国駅始発。このバスと重なる停留所は、江東橋と錦糸町駅。細道から大通に出たところが、江東橋。
ちょうど降りる人がいたので、一瞬降りようかなと思ったのだが、ためらってしまった。これが間違い。時間がないときは、ポール1本の小さな停留所で乗り片方がよかたのだ。終点の錦糸町は、降車場所と次の乗り場が離れていた。しかも、横断歩道はかなり遠回りしなければならない。大回りしているうちに、乗るべきバスが来てしまった。
6.錦糸町駅12:01→12:39小岩駅前(東京都交通局) 200円 足立200か・501 日デ/富士重工
早足で横断歩道まで行って、島になっているバス乗り場へ渡る。島の先端に停まっているから、写真は撮れない。しかたなく、そのままバスに乗り込む。座席は、ほぼ満席。しばらくは、吊革につかまっていく。
このバスも、途中での乗り降りが多い。駅から離れるのだから、降りる一方かと思っていたのだが、乗車客もそこそこいる。国道14号線を走り、小松川橋で荒川と中川を一気に渡る。
江戸川区役所を過ぎた辺りから、こんどは小岩駅行きとして乗ってくる人の方が降りる人より増えた来た。一時は空席もあったけれども、再び立ち客の出る状況になってきた。
ところどころ駐車車両が行く手をさえぎる駅前商店街を抜けて、3分ほど遅れて小岩駅前に到着した。錦糸町駅前で撮影できなかったバスの写真を撮ると、行き先すでに折り返しの両国駅に変わっていた。
7.小岩駅前12:50→13:36戸ヶ崎操車場(京成バス) 210円 足立200か・516 いすゞ/富士重工(ノンステ)
小岩駅前から、京成バスに乗る。行き先は、埼玉県八潮市の戸ヶ崎操車場。小岩駅〜金町駅・金町駅〜戸ヶ崎操車場は本数が多いが、それを通しで運行する小岩〜戸ヶ崎操車場も1時間に1本程度ある。その、通し運行便に乗っていく。この便なら、終点まで乗っても210円しかしない。
小岩駅を出てしばらく行って、京成線の踏切を渡った。川崎駅を出て、初めての踏切だった。今まで、線路とはずいぶん交差してきたのだが、ほとんどが立体交差だったのだ。鉄道が地下のところも多かったけれど。京成線は、まだまだ地上を走っているところが多い。
新柴又駅を過ぎると、じきに帝釈天というバス停がある。ふらっと降りて、お団子でも食べてきたいが、それではせっかく通し運行の便に乗った意味がなくなってしまう。
金町駅に着くと、このバスの前に戸ヶ崎操車場行きが停まっている。さて、どうするのかと思ったら、乗客を降ろすと待機場に移動して停まってしまった。ほとんどのお客が金町駅で降りてしまい、車内に残ったのは2人だけ。回送バスに乗ってしまったのかとあせってしまった。
8.戸ヶ崎操車場13:43→14:06松戸駅(京成バス) 240円 足立200か・729 いすゞ/富士重工(ノンステ)
戸ヶ崎操車場は八潮市。発車すると、すぐに三郷市に入る。そのまま三郷市を抜け、江戸川を越えて松戸市に入る。そんな、埼玉県と千葉県しか走らない路線なのに、営業所の関係か走るバスは足立ナンバー。なんだか不思議だ。
操車場のバス停で、バスを待っている人はたくさんいたのだが、このバスに乗ったのは数人だった。やはり金町に出るのが、人の流れとしては主流なのだろう。それでも、操車場から離れると、ぽつぽつと乗ってくる人がいる。
走っていくところは、アップダウンがまったくない住宅と畑や空き地がひろがるばかり。やがて、有料道路の松戸三郷道路にはいり、新葛飾橋で江戸川を渡って、埼玉県から千葉県へ入った。
松戸車庫バス停あたりから、駅へ向かう道が混み出した。乗り継ぎ時間が10分ちょっとしかないのであせったけれど、それでも定刻4分遅れで駅前に到着することができた。
9.松戸駅14:15→14:59江戸川台駅(京成バス) 620円 野田200か・150 三菱(ワンステ)
松戸と江戸川台を結ぶ路線は、本数が少ない。途中で分岐する馬橋駅行きや途中の南流山駅行きの方が多いようだ。そんなバスの乗客は、ほぼ座席が埋まる程度。
それでも、走り出すと乗車客はほとんどなく降りていく一方だ。ついに、馬橋駅行きとの分岐点の西四丁目バス停で、自分一人になってしまった。南流山駅や江戸川台駅行きが少ないのは、乗客がいないからなのか。それとも、本数が少ないから乗客がいないのか。
それでも、その先の主水から2人乗ってくるなど、少数だがその後も利用は続き、結局自分一人だったのは、西四丁目〜主水の3停留所間だけだった。なんでも、京成バスの中では長距離路線にはいるそうなので、これからもがんばって走って欲しいと思う。でも、そういう路線だから、今までの200円台の運賃から比べればずいぶん高い620円という運賃になった。乗車時間だけなら、小岩駅〜戸ヶ崎操車場と、それほど差はないのだが。
10.江戸川台駅15:10→15:18東大前(東武バスイースト)180円 野田200か・327 いすゞ/J-BUS(ノンステ)
京成バスは西口、東武バスは東口。橋上駅の通路を通って、西口から東口へと移動する。江戸川台駅から柏の葉キャンパス駅西口行きに乗る。8月24日のつくばエクスプレス(首都圏新都市交通)開業にともなってできた路線だ。
最初は、終点まで行って乗り継ごうかと思ったのだが、まだ柏の葉キャンバス駅まで乗り入れる路線は、本数が少ない。従来の国立がんセンターまでの経路の方が、乗り継ぐには便利だ。ということで、わずか5停留所先の東大前まで乗ることにした。
乗ってしまえば、わずか8分。柏の葉公園に隣接する東大前バス停に到着した。乗り継ぐバス停は、道路の向かい側に見える。乗り継ぎ予定時間は4分。けっこう交通量があり、横断歩道もあるのでバスの来る方向を気にしながら、青信号を待った。
11.東大前15:22→15:41柏駅西口(東武バスイースト)280円 野田200か・334 いすゞ/J-BUS(ノンステ)
時間になってやって来たのは、先ほどと同形のバス。柏の葉公園の西側の縁にそって走っていく。この辺りは、戦前は日本陸軍の飛行場、戦後は米空軍の柏通信所があったところ。その跡地を利用してできたのが、柏の葉公園。この中の総合競技場は柏レイソルのホームグランドにもなっている。
そこを過ぎれば、ニュータウンから住宅と工場と畑が点在するように風景に変わってくる。途中、つくばエクスプレスの高架をくぐっていく。途中大学もあり、土曜日の午後だけれども、駅方面への乗車客は多い。ノンステップバスで、座席数が少ないこともあり、途中からは立つ人もでてきた。
もっと時間がかかるかなと思っていたのだが、20分ほどで柏駅西口に到着する。慣れないとわかりにくい西口のバス乗り場。案内図で、次に乗る予定のバス停の場所を確認して、その方向へ歩いていく。
12.柏駅西口15:47→15:56北柏駅入口(東武バスイースト)280円 野田200か・334いすゞ/J-BUS(ノンステ)
予定では、もう少し遅いバスに乗る予定だったのだが、間に合ったのだから、早いバスに乗っていこう。車体は、またしても先ほどと同形だ。今度は、登録番号も1番違い。同じ時期にまとまって柏に導入されたのだろう。
乗客は多いものの、駅を出発してすぐに下車が始まる。走っているのは国道6号線。交通量も多い。国道16号線との交差地点は、呼塚(よばつか)交差点。漢字は知らなくとも、名前だけは交通渋滞のニュースで流れてくるので知っている人が多いはずだ。その呼塚バス停を過ぎてしばらくいくと、国道を離れて左側の道に入っていく。
その道の上り坂の途中にあるのが、北柏駅入口バス停。ここで降りることにする。次のバスは、北柏駅始発。当初の予定では、このバス停から乗り継ぐことにしていたのだが、早いバスに乗れたので、始発地点の北柏駅まで行ってみることにした。
駅へとつながる歩道橋がすぐそこにある。階段を上がると、国道6号線を跨いで、駅へとつながっている。けっこうな距離がある。バス乗り場は駅の反対側だった。
13.北柏駅16:18→16:42みずきの野球場(阪東自動車) 430円 野田200か・241 日野(ノンステ)
千葉県の北柏駅と茨城県のパークシティ守谷を結ぶ路線バス。県境越えの路線だ。千葉県側の阪東自動車と茨城県側の関東鉄道の2社で運行されている。しかしながら、つくばエクスプレスの開業で本数が減って、1時間に1本程度の運転になってしまい、1台のバスがいったりきたりしているという。そのため、どうしても定時運行がむずかしいという。
今日も16:14のところ、やってきて乗客を乗せると16:18に折り返していった。このバスは、阪東自動車の担当便だった。
千葉県内はどこまで行っても160円。有料道路の新大利根橋を渡って茨城県に入ると、一気に320円に上がった。その後も、小刻みに上がっていき、みずきの野球場で降りるときには、430円になっていた。
どんな野球場があるのかと思ったら、住宅地の中の調整池。普段は水がないので、すり鉢状の調整池の底が、野球場になっていたのだった。大雨の時には水没するのだろう。
2005年10月31日限りで阪東自動車は撤退。関東鉄道の単独運行になる。
14.みずきの野球場16:56→17:30取手駅西口(関東鉄道)660円土浦22あ12-84いすゞ/IK COACH
この路線は守谷駅と取手駅西口を結ぶ。これも8月24日のつくばエクスプレス開業でできた新規路線。次回のことを考えれば、伊奈町の谷井田というところで経路がつながるのだが、そこで降りても帰れない。結局、終点の取手駅を今回の中段地点とすることにした。
けやき通り中央までは、パークシティ線と同じ道を走っていく。その先の交差点で右折して、今回新設された経路に入っていく。すぐに住宅地が終わって、水田と畑の中を走っていく。人家もあまりない。どういう意図で新設されたのか、乗客も3人しか乗っていない。少ないのはこの便だけなのだろうか。たぶん、この地区の人たちの、つくばエクスプレス利用の利便を図るため、守谷駅直通のバスを走らせるということなのではないかと推測するのだが。
終点まで、ほとんど乗降はなかった。土曜日の夕方ということで、人の流れとは逆方向だったからかもしれない。35分乗って660円。東京から離れるに従って、だんだん乗車時間に対する運賃が上がってきたような気がする。