第6日 〜2009.7.26(日)〜

越ノ潟→富山駅前

37.越の潟発着場6:59→7:04堀岡発着場(富山県営渡船)無料 海竜
渡船の乗り場と船内
県営渡船海竜 建設途中の橋  昨日、バスを降りた越ノ潟から、富山新港を県営渡船で対岸へ渡る。富山新港の建設が始まるまでは、鉄道が走っていた。今は西側だけが鉄道で残って、東側が廃止されてしまった。そして、港になった部分は無料の県営渡船が結んでいる。
 県道代わりということで、運賃は無料で24時間運行。ただ、最近になって深夜・早朝はタクシーでの代行輸送になったとのこと。この時間は、ちゃんと船での運行になっている。海竜という船が行ったり来たりして、徒歩と自転車を運んでいる。
 1階は後部に小さな船室があり、窓側にロングシートがある。自転車の人は、前のデッキに置いておくのだろう。乗船時間が5分ほどなので、座席など接客設備は必要最小限しかないようだ。2階にも展望デッキがあるようだが、わずか5分では階段を上がる気がしなかった。
 窓の外には、高い橋脚が建っている。この富山新港にも、横断橋が建設中なのだ。新湊大橋という斜張橋で、車道と歩道の2段式になった吊り橋ができるのだという。この県営渡船も、如意の渡し同様、橋の完成とともに運航を終わるようだ。
県営渡船海竜
38.新港東口7:10→7:52富山駅前(地鉄中央バス)780円 富山230あ・・64 日デ/富士重工
新港東口の地鉄中央バス 新港東口バス停  県営渡船の堀岡発着場の前に立つバス停は、新港東口を名乗っている。「きときとバス」や富山地鉄バスなど、たくさんのポールが並んでいる。かつては鉄道が走っていたところだからか、バスの路線と本数はそれなりに多い。
 それにもかかわらず、日曜日の早朝にここにきたのは、平日、土休日とも1日2本だけの「専用道経由」富山駅行きに乗るためなのだ。しかも、乗るなら一番前の席に座って、専用道の様子をしっかり眺めたい。
 かつては、富山から新湊の六渡寺まで富山地方鉄道射水線が走っていた。その六渡寺から高岡までは加能越鉄道が走っていて、富山から高岡まで直通運転されていたそうだ。富山新港が造られることになり、港の西側になる越ノ潟〜六渡寺間は加能越鉄道に譲渡された。
 そして、港になった新港東口〜越ノ潟は廃止になったものの、富山〜新港東口間は1980年3月末まで射水線として運行されていた。射水線廃止後、線路敷の一部はサイクリングロードになったほか、八ヶ山駅前後の区間が富山地方鉄道の路線バス専用道として使われているのだ。今では、朝の上り2本だけが、この専用道を走るバスになってしまった。
 バスは回送でやってきた。乗り場に到着すると、運転士さんは車内の清掃を始めた。「どうぞ」というので「専用道経由に乗りたくてきました」と断って、一番前の席に座る。日曜日のこの便に、新港東口から乗ったのは自分だけだった。
 バスの方向幕91が、専用道経由の路線番号。方向幕にも専用道の文字が入る。その下の新富山はかつての射水線の始発駅。新富山から先は、市内線に直通運転していたのだそうだ。  
専用道経由の方向幕
射水線の廃線跡と平行する道路を行く
右側が廃線跡
道路の右を走るのが射水線跡を利用したサイクリングロード
右側に廃線跡がある
射北中学校前を過ぎるとサイクリングロードは少し離れる
射水線廃線跡を利用したバス専用道を走る
左側の専用道へ
専用道の入口は遮断機があり一般車は入れない
左側が専用道
運転士さんがボタンを押すと遮断機が上がり青信号になった
専用道を行く
単線の線路敷きを利用した路線バス専用道を走る
専用道にある停留所
専用道八ヶ山バス停に待ち人はおらず通過する
専用道を行く
鉄道時代を彷彿とさせる直線を行く
専用道を行く
住宅地の裏を走り抜ける専用道
左側が専用道
バスが近づくとセンサーが反応して自動的に遮断機が上がった
専用道の終点
専用道もここまで。左折の赤い矢印が一般道へ誘導する
一般道を通って富山駅へ
市内電車が併走する 富山駅前バス停  かつては専用道が北陸本線を跨線橋で越えていた。しかしながら、北陸新幹線の建設に伴って、跨線橋だけでなく盛り土の築堤部分も含めて、すっかり撤去されてしまった。
 今では、撤去された専用道の手前で左折して、広い県道で北陸本線をアンダーパスしていく。そのまま進むと、富山地方鉄道の市内線が走る道とぶつかる。そこがかつての射水線の始発駅、新富山。そこからは、射水線時代市内線に乗り入れていたのと同様、市内線の線路と同じ径路を行く。
 富山大橋で神通川を渡る。市内線が左折する丸の内は、そのまま直進して富山城を左に見て走る。その先の城址公園前交差点を左折して、そのまままっすぐ行ったところが、終点の富山駅前だった。

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