第2日 〜2005.11.13(日)〜

岩間駅→日立駅

10 岩間駅8:15→9:08水戸駅(茨城オート) 650円 水戸200か・・34 いすゞ/富士重工
岩間駅の茨城オート
 
 13日は岩間駅からスタート。岩間駅から出ている路線バスは、茨城町役場方面と鯉渕・水戸駅方面の2系統。どちらも茨城オートの路線だ。しかしながら、茨城町役場方面は、日祝日全便運休。水戸駅方面も、朝の1本を除き日祝日運休。といことで、日曜日は岩間駅8:15の水戸駅行きが、唯一の路線バスということになる。
 駅前へ行くと、目に鮮やかな赤とクリーム色の茨城オートのバスが待っていた。昨日は夜だったのでそれほど感じなかったのだが、この塗色、昼間見るとかなり鮮やかだ。
 さっそく運転士さんから「今朝フリー乗車券のお客さんが乗るはずだと、昨日の運転手から聞いてましたよ」と声がかかる。うちの会社は車両担当制で、3人で2台を担当しているから、みんな自分の車はきれいに掃除するんですよ。とか、いろいろと話を聞かせてくれる。
 「それにしても、今日はお客さんがいないなあ」という運転士さんの言葉通り、ほんとうに待っている人がいない。これじゃ、早く行きすぎてしまうと、ところどころで時間調整をしながら走らせていく。それでも、水戸駅が近づくと停留所ごとに待つ人がいて、いつしかほぼ満席になっていた。
11 水戸駅9:23→10:02太田営業所(茨城交通) 660円 水戸22あ20−97 日デ/富士重工
水戸駅前の茨城交通バス
 太田方面のバスがでるのは、水戸駅の9番のりば。駅前ロータリーではなく、信号をひとつ渡った道沿いにある。しかも、サテライト水戸への無料送迎バス(大型の観光バス)が同じのりばに停まるので、路線バスがその影にやってきたりする。そんなこともあって、しっかり写真を取り損ねてしまった。
 水戸から北上するとなると、日曜日はもうこの路線しかない。けっきょく、この路線に乗るのは3回目になってしまった。先月にも乗ったばかりだ。
 今日はフリー乗車券の中高年の方が多いようだ。太田で西山荘あたりを歩くのか、それとも常陸大子方面に乗り継いで、ハイキングにでも行くのだろうか。水戸駅を出たところで、座席の8割方が埋まったようだ。
 今まで2回は太田駅前まで乗ったものの、今回は次のバスの時刻をしっかり調べたかったので、駅の少し手前の太田営業所で降りることにした。名前の通り、本当に営業所の前で、ちゃんとお客さま窓口もある。そこで次のバスの時刻を調べることにした。
12 太田営業所10:30→10:46松崎(茨城交通) 290円 水戸22あ10−03 いすゞ/富士重工
太田車庫の茨城交通バス
黄門の湯
黄門の湯前のバス停

 太田から小中行きのバスに乗っていくと、途中で日立市の東河内という地区を通る。ここまで行くと、日立駅から日立電鉄交通サービスのバスが来ているのだ。はたして、12時のバスで行って、乗り継げるのか。それが知りたかったのだ。
 最初は要領を得なかったものの、ようやくこちらの意図をわかってくれて、所定の運行なら10分ほど余裕があることがわかった。しかも、「1つ先の中里支所まで乗った方が、日立の東河内には近い」との、ありがたい情報まで得ることができた。
 それなら、10:30のバスで先行して温泉に入ろう。この運転士さんは、話し好きで「写真撮るなら、ちょっと動かしてやるから待ってな」といって、撮りやすい位置まで動かしてから乗せてくれた。
 「昨日から、(フリー乗車券で)ずいぶん乗っている人を見るよ」という。やっぱりそうだろうなあ。3年前に、東館までまだ路線がつながっている頃乗りに来たことがあるというと、「お客さんのこと、前にも見たことあるよ」という。えっ、本当ですかと、こちらが驚いてしまう。まあ、先月も水戸から太田駅まで乗っているから、それを覚えていたのかもしれないが・・・。
 松崎バス停の前に『黄門の湯』という日帰り温泉がある。そこで、松崎で降りて寄っていく。日曜日の昼間は利用料が高いからか、館内は比較的空いていた。それほど広くはない露天風呂だったが、真っ赤に色づいたモミジが青空に映えて、なんだかとっても優雅な時間をすごしている気分になれた。館内の食堂で、天ぷら定食の昼食をとる。

13 松崎12:17→12:32中里支所前(茨城交通) 500円 水戸200か・301 日デ/富士重工
松崎バス停の茨城交通バス
大型バスが狭隘路を行く
中里支所前を走り去るバス

 5分ほど遅れてやって来た小中行きは、3扉の大型車。この路線は、このさき国道をはずれて、狭隘路を走るところもあるのだが。こんな大型車で大丈夫なのだろうか。
 そんな大型車にもかかわらず、先客は1人だけだった。しばらく走ると、さっそく右側の細道に入っていく。町屋という地区のようで、この細道沿いに集落があるようで、郵便局も国道ではなくこの細道沿いにあった。
 常陸太田市から日立市にかわり、再び国道に戻るものの、またすぐに右側の細道に入っていく。今度は玉簾というバス停とともに、玉簾の滝の案内が見える。ちょっとした日立市の名所になっているようだ。
 その先が、日立市の東河内だった。東河内バス停は、日立方面への交差点の手前にあった。その交差点のほんとうに少し先が、中里支所前バス停だった。走り去る3扉のバスの写真を撮って、日立電鉄交通サービスの東河内バス停を捜す。
 まさか先のはずはないと、今来た道を戻ると、何のことはない。建物の脇に小さな空き地があり、すでにバスが停まってドアを開けて待っていた。

14 東河内12:40→13:20日立駅(日立電鉄交通サービス) 710円 水戸200か・262 日野
東河内の日立電鉄交通サービス
 今回の旅、最後のバスになる。こんな山の中まで日立市の市域が広がっていることがちょっと驚き。中学校も小学校も、ちゃんとこの地区にあるのだ。発車して次のバス停が中里小学校。そこをすぎて、国道からの連絡路と合流するまでが、狭隘な登り坂だった。
 しかし、そこをすぎればセンターラインのある普通の道路。バスは快調に坂を登っていく。やがて、本山トンネルを抜けて、日立の市街地へと向かって下っていく。市街地までの間には、トンネルを抜けたところにある日鉱記念館をはじめ、山肌には日立精錬所などいくつもの工場が見える。
 常磐自動車道をくぐった辺りから、ようやく市街地になってきたようだ。インターにつながる取り付け道路に沿って左に曲がり、そのまま市街地の中の細い道を走っていく。武道館の先では、鍵型に曲がるなど、かなり狭いところも走っていく。国道6号線まで下ると、あとは駅へ向かって国道を走っていった。
 まだ13時。行こうと思えば、海岸経由の高萩行きに乗れるものの、今回の旅はここまでにしておこう。あとは、バスと鉄道を交えて、自宅へ帰ることにした。

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