長崎桟橋→宇和島駅
70.長崎桟橋6:50→7:42因島大橋(因の島運輸)640円? 福山200か・167 いすゞ(ワンステ) | |
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因島島内のローカル便を運行しているのは、因の島運輸という会社。本土と因島を結ぶ路線は土生港が発着場所になっているが、島内便は南300mほどにある長崎桟橋が発着場所になっている。 もちろん、土生港を通るからそこから乗ってもいいのだが、泊まったホテルが土生港と長崎桟橋の中間だったので、せっかくだから始発から乗っていこう。 ローカル便は、「6」字形の運行経路を取っている。長崎桟橋→土生港→宇和部→三庄→家老渡→長崎桟橋→土生港→宇和部→要橋→久保田橋→因島大橋といった具合だ。通しで全区間乗ってみたいのだが、どうやって運賃を払えばいいのだろう。運転士さんに「このまま一周乗って、そのまま因島大橋まで行きたいのですが、運賃はどう払えばいいですか」とたずねると、しばらく悩んで「う〜ん、そのまま乗ってって」という。 発車して、土生港を過ぎて市街地を抜けて宇和部を過ぎると、交差点を右折して湊橋で停車。ここで行き先を変えるという。「終点に着くまで3回行き先を変えるんだ」とのこと。 島の反対側の三庄地区にでる。ここは道が狭い。とくに三庄から家老渡。そこから日立造船の造船所へ出るまでの区間は、対向車が来たらどうなるのだろうという狭い道が続く。反対回りのバスもあるのだが、この時間はうまく行き違いがなかった。 2回目の長崎桟橋を発車。宇和部を過ぎたところで、整理番号1と2の運賃が消えてしまった。さて、いくら払えばいいのだろう。 要橋で右折して、あまり広くない国道を島の東側へ向かって走っていく。青影トンネルという狭い下り坂のトンネルを抜ける。この先に、本因坊秀策の碑があるとか。海沿いに出ると、因島大橋を右手に見ながら走っていく。橋をくぐったところで坂を登って、終点の因島大橋バス停に到着した。運賃はちょっとおまけになるけど、一番高い3番のを払ってくれればとのこと。ここから、遊歩道のような狭い坂道を登ると、大浜パーキングエリアの上り線に出ることができた。 |
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71.因島大橋8:24→8:49大三島バスストップ(鞆鉄道)1100円 福山200か・169 三菱 | |
大浜パーキングエリアの上り線から、長い歩道橋を渡って下り線へ行く。こちら側には食堂がある。旧盆期間中は、レストランも7:30から開店とのことで、ここで朝食にありつくことができた。朝から天ぷらはと思ったけれども、ここで食べないと機会がなさそうなので「タコ天丼」を注文する。太いタコ足の天ぷらがのっていて「出汁をかけて食べて下さい」という。海苔やカイワレのトッピングもあり、意外とあっさりしておいしかった。 福山と今治を結ぶ「しまなみライナー」で、今度は愛媛県の大三島へ移動する。今度の便は鞆鉄道の担当。さすがに今度は観光タイプだ。早朝の便だからか、昨日より乗客は多いものの、それでも10人ほどしか乗っていない。 広島・愛媛県境を、多々羅大橋で越える。ここは因島大橋とは違い、車道の外側に人道と自転車・原付道がついている。バスは大三島インターでいったん一般道に出る。インターの外にある海沿いの広場が、大三島バスストップだった。近くに道の駅があり、多々羅大橋も目の前に見える、なかなか景色のよいところだった。 |
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72.大三島バスストップ9:22→9:36宮浦港(瀬戸内海運輸)380円 愛媛200か・・559 三菱/西工 | |
今治からの急行宮浦港行きが、定刻にやってきた。ここからは、バスも愛媛県の会社に変わった。座席はリクライニングこそしないものの、座布団が1人ずつ分かれたタイプだった。 大三島は東半分が上浦町、西半分が大三島町。バスは、それほど高くない三村峠を越えて、上浦町から大三島町へ入った。国宝の鎧がある大山祇神社で、2人を残してみな降りてしまった。 大三島バスストップから15分ほどで、島の反対側にある宮浦港に運ばれた。港のきっぷ売り場へ行ってみると、かつては松山と尾道を結ぶ水中翼船が立ち寄った華やかな時代は過去のものになっていた。この港へやってくる船はほとんどなく、きっぷ売り場も閑散としていた。 ここでは、2kmほど離れたマーレ・グラッセという、海水を使った入浴施設へ行ってみる。温泉ではないものの、海水を濾過して使っているのか、はねたお湯はかなりしょっぱかった。歩行湯など、ちょっと変わった施設もあり、なかなか楽しかった。ここの食堂で、早めの昼食。限定の刺身定食をゲット。タコの他は白身魚ばかり。みんな地のさかなのようだ。郷土料理の変わったとうふもついて1200円。おいしかった。 |
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73.宮浦港12:30→15:02松山市駅(伊予鉄道)2590円 愛媛22か13−89 日野 | |
宮浦港から松山市駅へ向かうバスは1日4本。今治までは本数も多いのだが、今治〜松山を結ぶバスは、けっきょくこの4本しかない。それなら、最初から直通バスに乗っていこう。 やってきたのは、ちょっと古めの観光タイプ。リムジンにも使われるのか、車内は座席が一部取り払われて、荷物置き場になっていた。 大三島バスストップまでは来た道を戻り、大三島インターから西瀬戸自動車道に入る。大三島橋を渡って伯方島へ。伯方島のバス停は、インターをいったん降りたところだった。再び自動車道を走り、伯方橋、大島大橋を連続して渡り大島へ。大島内は、まだ西瀬戸自動車道はつながっていないので、大島北インターから大島南インターまで一般国道を走る。 そしていよいよハイライトの、来島海峡大橋だ。大島側から来島海峡第一、第二、第三大橋と続く。第二と第三の間にあるのが見島という島。橋の上には見島バス停があり、島とは自転車も運べるエレベータでつながっているという。これを渡り終わると、ようやく四国上陸だ。 長距離バスだからか、途中うとうとしてしまった。気が付くと海沿いを走っており、どうやら菊間付近のようだ。北条営業所でトイレ休憩をして、定刻10分遅れで伊予市駅に到着した。 |
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74.松山市駅15:11→15:34道後温泉駅(伊予鉄道)250円 愛媛22か22−31 日野(ワンステ) | |
松山市から道後温泉なら、伊予鉄道の路面電車が便利なのだが、やはりここはバスでいかなくては。松山市駅のバス乗り場は、行き先別にあちこちにあり、どこが乗り場だかわからない。横断歩道を渡って、乗り場案内を見に行くと、なんと今降りたところの隣ではないか。急いで戻るが、すぐにバスが来てしまい、写真が撮れなかった。 路面電車とは違い、かなり大回りをしているようで、狭い道もけっこうとばしている。東野経由道後温泉駅行きで、愛媛大学農学部前などを経由していく。その先が東野という、経由地にもなっているところ。この辺りから乗ってくる人もいて、駅から乗って降りる人ばかりではないというのが意外だった。 やがて、公園北口子規記念館前というバス停があった。どうやら、路面電車とは逆に、東の方から道後温泉に向かっているのだということがわかった。 道後温泉駅に着いたバスは、お客を降ろすとすぐに回転場に入ってしまった。まだ写真を撮っていないので、折り返しになって出てくるまでじっと待つ。そして、撮ったのがこの写真。後ろに坊ちゃん列車の機関車がちらりと見える。 |
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見学&食事 坊ちゃん列車と道後地ビール | |
ちょうど伊予鉄道の「坊ちゃん列車」が展示線に停まっていたので、これを撮影していく。路面区間を走るこの列車は2編成あって、こちらは小型客車を2両連結しているタイプ。もう1編成、大型客車を1両連結しているタイプがある。 夏休み中の日曜日とあって観光客も多く、たくさんの人が「坊ちゃん列車」を撮影していた。自分も正面から撮ることが出来なかった。 ここまで来たら、道後温泉に寄っていこう。温泉に入るのもいいが、ここにもおいしいビールがあるという。今回は時間の関係から、どちらかの選択になるだろう。 アーケードを抜けて道後温泉本館の前に出ると、すごい人が入浴券売り場に並んでいる。こんな状態では、ゆったり温泉とはならないだろう。それなら、ビールだ。 本館のすぐ左側に「湯あがりビール」と書かれた道後ビール「麦酒館」がある。こんな中途半端な時間だから空いているだろうと思ったのだが、そんなことはなかった。しばらく待って、座敷に通された。 ここのビールは「坊っちゃん」「マドンナ」「漱石」と愛称がつけられている。「マドンナ」と「漱石」を1杯ずつ。それに料理を2品ほど頼む。今日はまだバス旅が長いので、それくらいにしておこう。 |
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75.道後案内所16:45→19:31宇和島駅(宇和島自動車)1750円 愛媛22か18−56 三菱 | |
次に乗る宇和島自動車の道後案内所は、道後公園の近く。路面電車の停留所で、1つ分離れている。線路にそって歩道を歩いていくと、300mほどで大洲・宇和島方面バスのりばと書かれたところを、すぐに見つけることができた。 観光タイプのバスが2台停まっていて、1台が「快速 宇和島」。もう1台が「急行 宇和島・城辺」となっている。急行の方が1時間ほど遅く発車するものの、途中で松山自動車道を走るため、宇和島到着は20分ほどしか差がない。でも今回は、一般道だけを走る快速便に乗っていこう。 冷房の効いた待合室や出札があったので、回数券の有無をたずねると、区間式しかないとのこと。宇和島駅までの乗車券を求めると1750円。大三島〜松山に比べると、乗車距離の割には安い。「ずいぶん安いですね」と言うと「JRとの対抗上、ここ何年も値上げしていないのです」。 道後案内所から乗ったのは、自分だけ。松山市内は伊予鉄道のエリアなので、宇和島自動車の停留所は限られているようだ。伊予鉄道の大街道バス停は、宇和島自動車では一番町三越前になっていて、ここから1人乗ってきた。途中で「坊ちゃん列車」のもう1編成とすれ違った。 この路線は空いているのかと思ったら、そんなことはなく、松山市駅では10人以上の人が待っていた。「大洲までの回数券を下さい」というお客さんがいて、無線で営業所に連絡を入れていた。最初に降りる人がいたのは長沢。その次が中山だから、やはり長距離客の多い路線なのだ。 大洲を過ぎると、短区間の利用者も乗ってきては降りる。自社エリアに入ると、停留所も増えるようだ。そのうちに雨が降ってくるし、日が暮れて真っ暗になってくる。それでも、宇和島駅に着く頃には、小降りになっていた。 3時間近い運転に感謝して、運転士さんにお礼を言って降りた。バスはまだ、街中にある宇和島の営業所まで行く。 ちなみに、快速便の宇和島駅までの停車停留所は次の通りだった。 道後案内所−一番町三越前−松山市駅−松山営業所−伊予市−大平−長沢−中山−森平橋−登立−立川−宿茂−内子−五十崎−黒内坊−新谷−松ヶ花−十夜ヶ橋−東大洲−若宮口−大洲−大洲駅前−三笠通三丁目−大洲本町−松尾入口−北只−ゴルフ場前−札掛−三本松−鳥坂トンネル−正信−東多和−大江−下加茂−坂戸−上松葉−永長口−病院前−宇和町役場前−卯之町−立間駅前−吉田町図書館前−吉田−高光農協前−フジ北宇和島店前−宇和島駅 |
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