はりまや橋→鳴門駅
82.はりまや橋8:18→8:43高知駅(よさこいぐるりんバス)100円 高知200あ・・23 プジョー/日野 | |
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今日は5時半起きだ。というのは、土佐電気鉄道が早朝1本だけボンネットバスを路線バスとして走らせているのだ。はりまや橋発車時刻は6:50。昨日はりまや橋の案内所で聞いたら「調子が悪いと一般車両になるから、朝電話で確認して」とのこと。そこで電話をすると「今日は整備で、一般車両で運転です」とのこと。 ボンネットバスがだめならば、最近運行を始めた「よさこいぐるりんバス」という100円バスに乗って、高知駅へ行くことにしよう。とくに南北ルートは、最近発売されたばかりの「ポンチョ」という小型バスが使われているという。なんでも、プジョーの小型トラックのシャーシに、日野がバスのボディーを載せたというユニークなバスだ。 やってきたバスのボディーには、土佐電気鉄道の文字があった。擬人化されたゆずの絵と「ゆーず号」の文字もある。座席は、電車のように両側2列のロングシート。普通のバスにはある、最後列の前向きシートがないのだ。最後部は去りゆく風景を眺める展望席だった。 駅前に着くと、まったく同じ塗装のゆーず号が。あちらには、高知県交通の文字がある。また、東西ルート用の少し大きな「よさこいぐるりんバス」も停まっていた。 |
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83.高知駅9:00→11:04高松駅(四国旅客鉄道)3300円 高知22き・490 三菱 | |
高知から室戸岬を通って、海岸沿いに徳島まで行く予定だった。ところが、今年の4月に徳島と牟岐を結ぶ徳島バスの路線が廃止されてしまった。他のバスを乗り継いでも、どうしても日和佐〜牟岐がつながらない。しかたなく、他の経路を探すが、どこも県境で切れてしまう。それではと、高速バスを調べるが、予約制や指定席ばかり。ようやく見つけたのが、高知と高松を結ぶ「黒潮エクスプレス」。この路線だけは、予約不要全席自由席だった。 せっかくだから、まだ乗っていないJR四国の便に乗っていこう。やってきたのは、夜行のお下がりなのか、独立3列シートのゆったりしたバスだった。駅からの乗車は5人。これなら、好きなところに座っていける。前も横も景色が楽しめる、ドア直後の席に座っていく。 この路線の印象は、とにかく山間部のトンネルが長かったこと。高速道とはいっても、ほとんどが対面通行だし、トンネルの中は排気ガスで曇っている。こんなところで、故障して停まってしまったら、はたして息ができるだろうかと心配になってしまった。 そんなこともあって、景色が楽しめたのは、観音寺から丸亀にかけての区間くらいのものだった。定刻よりも3分早く、新しい高松駅前のバスターミナルに到着した。 |
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84.高松駅12:00→13:27引田(大川自動車)980円 香川200か・116 日野(ノンステ) | |
かつては、高松と徳島を結ぶ高徳特急バスという一般道を走る長距離バスがあったのだが、今は高速バスになってしまった。しかし、現在でも乗り継げば徳島県まで行くことができる。まずは、大川バスの引田行きに乗って、香川県の東の町、引田まで行こう。 やってきたのは、薄緑のボディーに大きな花を描いた、ノンステップバス。この旅84台目にして初めてのノンステップバスだ。ドアが開けばいきなり床というのは、たしかに乗り降りしやすいけれども、座席の位置が低すぎて、景色を眺めるのに不便ではある。 高松駅から乗ったのは1人だけ。市街地でも乗客はおらず、次に乗客がいたのは琴電瓦町駅前だった。かつての高徳特急バスは国道11号線を行ったのだが、このバスは内陸部を走り琴電の長尾駅近くにある、大川バス本社前を経由していく。ここから三本松まで、鉄道が並行していない区間だ。この区間は乗客が多かった。 三本松へ着くと、また車内は1人だけになってしまった。終点を目前にして、高速引田へ寄り道をする。すると、高速バスから乗り継ぎのお客さんが1人乗ってきた。寄り道をしたかいはあったようだ。 |
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85.引田駅前14:00→14:40鳴門駅(鳴門市運輸部)620円 徳22か・853 日デ/富士重工 | |
引田からは、県境を越えてやって来る、鳴門市営バスで鳴門へ向かう。大川バスのバス停が引田で、鳴門市営バスのバス停が引田駅前。さて、どこだろうと、駅前をうろうろするが、乗り場がわからない。 あきらめて大川バスの人に聞こうと、再び車庫の前に戻ってくると、車庫の待合室の前に背の低い木製の標識があり、そこには「引田駅前 鳴門市営」の文字が。なんと、名前は違っても同じ場所だったのだ。 やってきたのは、前後ドアの路線バス。でも、ちょっと車内は変わっていた。普通の背もたれの低い座席にもかかわらず、補助席がついているしシートベルトある。かつては大鳴門橋を渡る高速便に使われていた車両かもしれない。 今日・明日で、それなりに市営バスに乗る予定なので、運転士さんから回数券を買う。何とも古いタイプのバスが印刷された表紙の券で、有効期限のある鉄道の回数券同様に「切り取り使用は無効」の文字が入っている。 国道を走るバスは、まもなく県境を越えて徳島県に入った。海沿いの国道からの眺めは最高で、青い海がどこまでも広がっている。小海口の手前で海から分かれて右に曲がっていく。やがて左手に見えてきたのは川、ではなくてこれも海だという。向かいに見えるのは大毛島という島で、道路橋のほかに渡船で渡ることも出来るのだという。淡路島との間に架かる大鳴門橋も、四国本島ではなく大毛島との間に架かっている。 |
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86.鳴門駅15:01→15:20鳴門観光港(鳴門市運輸部)300円 徳22か・764 日デ/富士重工 | |
鳴門の先端は、本土ではなく島になっている。大毛島と島田島という2つの大きな島が、本土と橋でつながり一体化している。ただ、本土とこれらの島を結ぶ渡船もまだ何航路か現役で残っているようだ。 鳴門まで来たからには、鳴門海峡の渦潮を見てみたい。今まで3回、鳴門に来たことはあるのだけれども、いまだにお目にかかれない。4度目の正直といきたいものだ。 鳴門駅前から大毛島の観光船乗り場を経由する鳴門公園行きの市営バスに乗る。やってきたバスの行き先表示も「観光港・鳴門公園」となっている。 駅を出て間もなく、神戸淡路鳴門自動車道に平行してかかる小鳴門橋を渡って、四国本島から大毛島に入っていく。右に曲がってトンネルを抜けると島の東岸で、右手には海水浴客のいる海岸が続き、正面には大鳴門橋が見えてきた。 鳴門北インターチェンジの入口を過ぎて、さらに進むと陶板複製画で有名な大塚美術館前を通った。その先で、自動車道の真下の交差点を左折すると、右手に海が見えてきた。その海沿いの道を少し行ったところが観光港だった。 |
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観光船 鳴門観潮船15:40→16:10(鳴門観光汽船) | |
インターネットで潮の時間を調べる限り、今日この時間は悪くはないはず。鳴門観光汽船の観潮船には、船上から観察する普通の観光船と、水中展望室をもち海上と水中の両方から観察できる水中観潮船の2種類がある。運賃は水中観潮船の方が高い。 乗船券売り場では、水中観潮船の案内をしきりに流しているが、観光客の反応はにぶい。自分も含めて、みな普通の観潮船の乗船券を買ってそれに乗っていく。 出港は15時40分。大鳴門橋の下まで行くのに10分ほどかかった。さて、どこに渦潮があらわれるか。みんな目を凝らしている。大鳴門橋を過ぎた辺りで、水面が大きく動いている。 やがて、それが大きな渦巻きになって、中央部が海中に引き込まれていく。これが、生で見る初めての渦潮だ。海面が凹むというのは、なかなかすごい力だ。さすがにこの船は大きいから引き込まれることはないだろうけれども、小さな漁船だったらどうなるのだろうと考えてしまうくらいの力強さだ。 そのうち、帆船のような大型の観光船も渦潮に近づいてきた。大型船の高い甲板から見下ろすのもいいが、やっぱり小さな観潮船でなるべく海面近くから見る方が迫力がある。 もっと見たいと思うものの、10分ほど大鳴門橋の下にいた観潮船は再び亀浦の鳴門観光港目指して走り出した。 |
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87.鳴門観光港16:19→16:51鳴門駅(鳴門市運輸部)300円 徳島22き・119 三菱/新呉羽 | |
これが観光港まで入ってくる最終便のバス。けっこうバス停で待っている観光客が多い。それでも、やってきた鳴門公園始発のバスに先客は少なく、全員が座ることができた。 再び来た道を戻って鳴門駅へ向かうものの、帰りは小鳴門橋のずいぶん手前から渋滞になってしまった。 旧盆中だから混むのだろうと思ったいたら、そうではなかった。小鳴門橋を渡ったところが鳴門競艇で、ちょうど競艇が終わっての帰宅ラッシュとぶつかってしまったのだ。自家用車で来ている人も多いようで、駐車場から出る車がたくさんある。小鳴門橋を渡ったところにある信号が、なかなか通過できないのだ。 行きは駅前から20分弱で着いたのに、同じ道を帰りは30分以上かかって、ようやく鳴門駅前に到着した。バスには座れたし、渦潮も見られた満足があるので、それほど疲れは感じなかったけれども。 今日は徳島で阿波踊りが開催されている。ぜひ、見る阿呆になってこよう。駅近くのホテルにチェックインして身軽になる。さすがにバスはやめて、列車で徳島に向かったのだった。 |