函館駅前→上ノ国駅前→江差駅前
288.函館駅前7:57→8:03函館バスセンター(函館バス)200円 函館22か・536 三菱 | |
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朝市の食堂で、朝から海鮮丼の豪華朝食。こんな贅沢するのも函館に泊まったからだ。今夜も函館泊だけれども、こんな贅沢は今日だけにしておこうと思う。 これから乗る予定のバスは、駅前から乗ることもできるのだが、せっかくだから始発の函館バスセンターから乗ってみたい。休日の朝、駅前からバスセンターへ向かうバスは少なく、これが今日2本目の便だった。 駅から乗る人は、よほどのことがなければないのだろう。バスは到着しても中ドアを開けてくれない。ノックしてようやく気づいて開けてくれた。 走ること6分ほど、住宅街の道端にある降車専用バス停が終点だった。いったいバスセンターはどこと、運転士さんに「ここ始発の『さくら号』に乗りに来たのだけれども、乗り場はどこですか」とたずねると、車庫の一角にある小さな建物を指す。どうやら、函館バスセンターとは、はす向かいにある巨大なバスの車庫のことを言うらしい。 歩いていくと、ベンチの並ぶ待合室があり、6人ほどのお客さんが待っていた。どうやら、ほとんどの人が「さくら号」に乗車するために待っているようだ。 |
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289.函館バスセンター8:22→11:13松前(函館バス)1710円 函館22か・370 三菱 | |
毎年、ゴールデンウィークを中心にさくらの期間だけ走る特急「さくら号」に乗って、函館から松前を目指す。バスセンターからの乗客は7名。発車するとすぐに「快速『さくら号』です。次の停車は函館駅です」と放送が流れる。このバスは快速ではなく特急のはずなのだが。 快速運転で駅前までの途中停留所がないためか、先ほどバスセンターに来たときとは違う道を通って駅前へ向かった。 函館駅前では、専用の桜模様のポールの前にずらりと人が並んでいる。1台では乗り切れず、いつのまにか後ろに控えていた2号車にもお客さんを誘導している。ここからは、空席のある2号車を先頭に出発する。市街地や五稜郭などの途中停留所では、2号車が待っているお客さんをひろっていった。 七重浜から海沿いに出て、国道228号線を行く。函館湾を眺めながら走り、木古内駅前でトイレ休憩。3分停車といっていたが、とてもそれではトイレ休憩に足りるわけはない。その間に2台のバスを観察する。乗車している1号車には前ドア脇にサボがあり、快速ではなくちゃんと「特急さくら号」と書かれていた。2号車にはサボはないものの、フロントガラスに「特急さくら号」の表示があった。 やはり3分ではトイレ休憩は終わらず、かなり遅れて木古内を発車した。バスはいったん内陸を走り、福島町役場の先から再び海沿いを走る。松前町に入ってすぐ、北海道最南端の白神岬を通る。どんなところかと車窓に注目すると、覆洞のとぎれたところにある、小さな広場がそれだった。 右手に松前線の廃線跡、左手に海を見ながら走り、松前役場近くの臨時停留所に到着した。定期の快速「松前号」利用なら1990円のところ、「さくら号」特別運賃で1710円。往復3420円は3000円のバスカード利用額と一致する。今年は往復3000円と宣伝していた。 |
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北海道最南端の「白神岬」 |
松前線の廃線鉄橋 左の標柱には「イギリス商船イギリア号遭難の地」とあり |
見学 松前城趾(有料ガイド 500円) 松前城史料館(入館料 280円) | |
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今年のゴールデンウィークは天気もよく桜も満開。普段は団体予約でしか利用できない松前の観光ガイドが、このゴールデンウィーク中は、午前と午後の2回、時間を決めて一般旅行客も1人500円で利用できる。さっそく申し込みに行くと「お2人ですか」と聞かれる。そうだ、最少催行人数は2人だったのだ。「もう1人来たら」という条件で、しばらく待っていると、時間直前にもう1人現れて、みごと成立。 「今、光善寺の血脈(けちみゃく)桜が満開なので、30分コースには入っていないのですが、一部ルートを変更してそちらを回りたいと思います」とのこと。もちろん異存はない。左の写真が、その血脈桜。 桜をはじめ、龍雲院のシロバナタンポポや隠れキリシタンではないかと言われているお姫様の十字の浮き彫りがあるお墓などを説明して回ってくれる。どれも説明を聞かなければ、見過ごしてしまいそうなものばかり。ガイドブックには載っていない話を聞くことが出来て、大いに満足できた。 やがてガイドさんの説明も終わり、資料館前で解散となる。あとは個人的に松前城の資料館に入ったりしてさらに花見を続けた。 |
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「さくら号」下車時に希望者に渡されたバス乗車証とそれを見せて購入した割引入館券。一般350円が団体料金280円になった。 |
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290.松前役場前13:18→15:10江差駅前(函館バス)2410円 函館200か・106 三菱/新呉羽 | |
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桜期間の交通規制で、場所が移動していた松前役場前バス停から江差病院行きのバスに乗って江差駅前へ向かう。 やってきたのは、前中ドアのバス。中ドアは幅の狭い4枚折り戸になっていた。整理券を取って乗り込むと、車内にはリクライニングシートが並んでいるではないか。久しぶりのワンロマ車だ。 松前の街を抜けると、風景は一面の緑と青い海だけ。その先、上ノ国まで集落以外の場所ではほとんど人工物が見えない。本当に緑と青の世界が続いていた。 バスはほぼ国道228号線を行くものの、集落がある札前、茂草、小砂子、汐吹では海沿いにある旧道を降りていき、海辺にある集落の中の細道を走っていった。バス停はそんな集落にしかないので、たまに停留所を知らせる放送が流れるたびに運賃表の金額がグンと上がっていく。 ようやく海から離れて、天の川を渡ったところが上ノ国駅前だった。ここで何人か降りる。江差町内は何通りかの経路があるのだが、このバスは駅前経由。上ノ国駅前を出ると、バスは山側の旧道へ入っていく。踏切を渡り、国道よりも一段高い道を走る。やがて、江差ターミナルを通る。ここも函館同様に街外れの車庫だった。いったん、海岸沿いの国道へ降りて、そこから一気に登ったところが江差駅前だった。 |
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