苅谷中町→東成田駅
211.苅谷中町6:56→7:25茂原駅(いすみシャトル)500円 袖ヶ浦200か・253 いすゞ(ワンステ) | |
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今日は、夷隅町が都自動車に委託して運行している「いすみシャトル」で再開する。このバスは、かつて茂原〜上市場(睦沢町)〜国吉・苅谷橋に運行されていた千葉中央バスの路線が茂原〜上市場に短縮されて、夷隅町から茂原へ行くバス路線がなくなったために、運行を開始したものだ。 夷隅町の西の端、大多喜町と境界、増田橋を起点にして、町内はこまめに停まって、夷隅町を出ると茂原駅までノンストップで走る。町内バス停相互利用は100円均一。茂原駅からは夷隅町内バス停は500円均一とわかりやすい運賃になっている。定期券や回数券は役場で売っているし、町民以外でも自由に乗ることができる。 バスは専用塗色のワンステップバス。実は、夷隅・長生地区を走る路線バスは、まだすべてツーステップの在来型バス。ノンステップバスはおろか、ワンステップバスさえ走っていない。この夷隅町のコミュニティバス「いすみシャトル」だけが、ワンステップバスを使っているのだ。 他の路線に使うことはないので、方向幕は「夷隅−茂原」で固定されている。苅谷中町で乗ったとき、先客は1名だったけれども、国吉の街角で停まるたびに乗客が増える。みんな乗ってくるときに、運転士さんに挨拶をしている。このバスを利用する人は、みんな常連ばかりのようだ。日曜日の初便に乗る顔ぶれは、決まっているのかもしれない。 夷隅町最後の停留所、工業団地入口バス停を過ぎると、あとは広域農道をノンストップで茂原駅へと向かっていった。 |
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212.茂原駅8:05→8:30白子車庫(小湊鐵道)500円 袖ヶ浦200か・151 日野/富士重工 | |
ここからは、再び小湊鐵道のバスに乗って行く。テニスで有名な白子町の、白子車庫行きのバスに乗る。運用の関係か、バスは7時半過ぎにはドアを開けて停まっていた。 10人ほどの乗客を乗せて、定刻に茂原駅を発車する。街並みはすぐにとぎれて、じきに回りは水田になる。その中のまっすぐな道を、バスはひたすら東、太平洋へ向かって走っていく。あと一歩で太平洋が見えるという一ッ松海岸で左折して、今度は北へと向かっていく。今までのまっすぐな道が、両脇に人家が並ぶ、緩いカーブが続く道へと変わっていく。 少し走ると、白子の旅館・ホテル街。ホテル専用のテニスコートが道の両側、あちこちに現れる。中里バス停の前のホテルには、テニスウェアの老若男女があふれている。今日は、何かの大会があるようだ。私以外、全員がこの中里バス停で降りてしまった。どうやら大会参加者が乗っていたようだ。 もう少し走ると、終点の白子車庫。立派な屋根の下には、本納・大網・茂原と3方面のバスが停まれるように、きちんと枠が引かれてあった。 |
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213.白子車庫8:45→8:56白里海岸(小湊鐵道)260円 袖ヶ浦200か・・・4 日デ/富士重工 | |
白子車庫に引かれた3つの停車枠の真ん中から発車する、大網駅行きのバスに乗り換える。 大網の方が、茂原より千葉や東京に近いためか、停留所ごとに乗ってくるお客さんがいる。 白子車庫から乗って、10分ほど。白里海岸でこのバスを降りる。白子車庫を出て、最初に降車ボタンを押したのが自分だった。 小湊鐵道の白里海岸バス停と、九十九里鉄道の白里バス停は同じところにある。ここからは、九十九里鉄道のバスに乗り換える。 |
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214.白里9:40→10:14東金駅(九十九里鉄道)500円 千葉22か27−13 日デ/富士重工 | |
本当は、この海岸沿いの道をまっすぐ行きたいのだが、そう都合よくまっすぐ走ってくれるバスはない。海岸沿いの道を少し走っては、茂原・本納・大網・東金・成東といった駅へと向かっていく。この東金駅行きに乗っていっても、海岸沿いを走るのは不動堂まで。不動堂〜西之下〜本須賀と、あと2本乗り継げれば海岸沿いを行けるのだが、あまりにも接続が悪すぎる。 塗色はまったく小湊鐵道と同じ九十九里鉄道のバス。ただ、乗車方法は前乗り前降りになり、中ドアは締切扱い。 この先、サンライズ九十九里というホテルまでは、大網からの小湊鐵道の便もあるものの、どうやら経由が違うよう。こちらは、手前の北今泉から1本海側の県道を走っていく。サンライズ九十九里の先、豊海海岸バス停を過ぎてから、再び元の道に戻った。 不動堂で左折して、一路東金駅へと向かう。停留所ごとに乗ってくる人がいて、車内はかなりの人数になっている。それも東金駅の東側にある「サンピア」というショッピングセンターまでだった。開店時間にちょうどよいからか、5人をのぞいて皆、ここで降りてしまった。踏切を渡って駅前までは、ここからさらに5分かかった。 |
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徒歩 東金駅バス停 → 東金駅入口バス停 約270m | |
次のバスは、千葉と成東を結ぶ、千葉県内としてはけっこう長距離の路線の末端部分に乗車する。千葉東金有料道路を経由する「フラワーライナー」と、一般国道を経由する普通便がある。 東金駅に来るのは九十九里鉄道のバスだけで、この路線はライナーも普通便も駅前の通りを走っていく。そこで、近くの銀行の前にある東金駅入口バス停まで歩いていく。 |
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215.東金駅入口10:38→10:51成東駅(ちばフラワーバス)380円 ちば22か38−30 日野 | |
東金有料道路経由の「フラワーライナー」は、千葉行きは乗車専用のクローズドドア。しかし成東行きは、有料を降りてからの一般道区間は乗降が自由になる。ちょうど「フラワーライナー」の成東行きが来たのだが、このバスの終点は成東車庫。乗り継ぎの関係で成東駅前に行きたかったので、駅へ入る普通便が来るのを待つ。 定刻に千葉から延々と一般道を走ってきた、成東行きがやってきた。ちばフラワーバスは「バス共通カード」が使えるので、カードリーダにカードを通して乗車する。 東金の市街地を抜けると、バスは水田の中の旧道を走っていく。ほとんどの車は、片側2車線の整備された国道126号バイパスを行くから、こちらの道を走る車はほとんどない。 10分ちょっと走って、東町というバス停に着く。ここをまっすぐ進めば、成東車庫。しかしながら、このバスは普通便なので、ここで左折して成東駅へと向かう。バス乗り場は駅前にあるものの、降車専用ポールは、駅から少し離れた道路上にあった。成東車庫で降りるよりはるかに近いものの、成東駅までは少し歩く必要があった。 |
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216.成東駅11:10→11:36蓮沼南(ちばフラワーバス)470円 千葉22か27−27 日野 | |
ここからは、ちばフラワーバスの蓮沼循環という路線に乗っていく。成東から一番遠い、蓮沼村の蓮沼南〜南浜間で、横芝駅から出る、千葉交通バスの蓮沼循環系統と路線が重なるのだ。両社共同で、成東〜横芝の運行をしてくれれば、こんな乗り継ぎをしなくても済むのだが、そう都合よくはいかない。 やってきたバスは、先ほどと比べるとかなり小さくなった。でも、この大きさで十分だった。成東駅前でバスを待つ人はそれなりにいたものの、このバスに乗ったのは、たった4人だった。 バスは一路太平洋を目指して、南東の方角に走っていく。街並みはすぐにとぎれて、またしても水田の中の一本道になる。 向渡入口で左折して、狭い集落の中の道へと進路を変える。水田地帯の中に、こんもりと木々に囲まれた集落に寄るのは、ローカルバスならではといった雰囲気。でも、そこを過ぎれば、今まで通りの水田の中の一本道。 成東町から蓮沼村に入ってすぐ、「蓮沼村ニ」と書かれた標識の下がる信号の手前、小さな洋品屋さんの前が蓮沼南バス停だった。 |
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217.南丘12:55→13:06南川岸(千葉交通)280円 千葉22か37−19 日野 | |
次に乗る千葉交通のバス停は、その「蓮沼村ニ」の交差点の先。距離にして50mほど離れているものの、歩いて2分とかかる距離ではない。 ちょうど昼食時間帯なのだが、この辺りに飲食店がある雰囲気はない。ここから4kmほど離れたところに、寒菊酒造がやっている地ビールレストランがある。流しのタクシーでも通ればそれをつかまえてという思いがあったのだが、この道は流しのタクシーなど通るわけがない。そもそも郡部には、流しのタクシーなどないだろう。しかたなく、コンビニで買ってきたオニギリを、バス停のところで食べる羽目になってしまった。 やってきたバスは、成東から乗ったのと同様、小型のバスだった。しかも今度は貸切。「蓮沼村ニ」の交差点で左折して、海の方へ向かう。南浜の交差点で左折して、県道を海沿いに走る。こちらの道は、水産会社や魚料理の店があったりして、先ほどの道沿いよりは開けているよう。 蓮沼村から横芝町に入ってすぐの、南川岸バス停で降りる。夏の季節は、この先の横芝海のこどもの国までバスが入るが、今の時期は歩いていくしかない。 |
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徒歩 南川岸バス停 → 横芝海のこどもの国バス停 約590m | |
南川岸バス停から横芝海のこどもの国まで歩いていく。距離にして約590メートル。歩いたところで10分足らずだ。何でそんなところへ行くかというと、横芝海のこどもの国を起点として、成田空港駅へ向かう「空港シャトル」というバスが走っているのだ。 通称「はにわ道」と呼ばれる、丘陵地帯を一気に貫く道を走っていくバスで、運賃も安いという。今朝乗った「いすみシャトル」の先輩に当たる、自治体委託のバスだ。 ここは「空港シャトル」専用のバス停だから、歩いて行くしかないと思っていたのだが、横芝海のこどもの国に着くと、小さなバスがやってきた。正面には「循環よこしば号」の文字がある。 家に帰って調べてみると、横芝町のコミュニティバスで、運賃100円の循環バスだった。先ほどの千葉交通バスに乗って終点の横芝駅まで行けば、この循環バスに駅前で乗り継ぐことが出来たのだ。そうすれば、歩くことなく海のこどもの国まで来ることができたのに。地元千葉県ということで安心してしまい、事前調査が一歩足らなかった。 やってきた循環よこしば号に乗客はなかった。ドアが開くと、自動的にステップが出てくる。辺りには自分以外には誰もいない。せっかくドアを開けてくれたが乗る人はいなかった。 |
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218.横芝海のこどもの国14:35→15:04航空博物館入口(空港シャトル)200円 千葉200か・483 三菱 | |
今朝乗った「いすみシャトル」は夷隅町の委託だったけれども、この「空港シャトル」は芝山町・横芝町・松尾町・蓮沼村で構成される芝山鉄道延伸連絡協議会の委託を受けて、千葉交通が走らせているのだという。バスも、観光タイプの車両が2台あり、それぞれの町のイラストが入っている。今回乗ったバスは、ドア側が芝山町のイラスト。運転席側が横芝町のイラストだった。 ここには、バスのロータリーの奧に、パーク&ライド用の駐車場がり、14台分のスペースがあるものの、停まっている車は1台だけだった。やっぱり、ここは横芝町の町外れ。わざわざここまで車で来て、バスに乗り換える人は少ないのだろう。 自分ひとりだけを乗せて、バスは定刻に発車した。発車してすぐに、横芝町から蓮沼村に入る。路線バスよりさらに1本海側、蓮沼海浜公園に沿った道を走っていく。蓮沼海浜公園バス停では乗車がなかったものの、その先で右折して「はにわ道」に入ると、さっそく蓮沼郵便局前で2人乗ってきた。 その先で、蓮沼村から松尾町に入る。松尾広根バス停を通過。このバス停から2km弱のところに、今日行きそびれた寒菊酒造の地ビールレストランがある。 総武本線の線路を跨ぐと、短いトンネルに入る。そのトンネルを抜けると、丘陵地帯に入る。地図を見ると、ほぼまっすぐな「はにわ道」。たしかに、上空から見ればまっすぐなのだろうけれども、アップダウンの連続する道路だった。 成田空港まで行くと、その手前で検問がある。そのため、今回は検問のない東成田駅まで行くつもりだ。このバスに乗っても東成田駅へ行けるのだが、せっかくだから、まだ行ったことのない航空博物館に行ってみようと、航空博物館入口で降りることにした。 車内に運賃の表示がなかったので、降りるときに運転士さんにたずねると「200円です」とのことだった。 |
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徒歩&見学 航空博物館入口バス停→航空博物館 約550m と 航空博物館入館 | |
航空博物館入口という名前のバス停だから、もう少し博物館に近いのかと思っていた。ところが、距離も500m以上あり、その間に下りて登るという坂道がある。 荷物がないからいいものの、荷物を持っての歩きだったら、ちょっとつらかっただろう。 入館する前から、芝生に展示された航空機やヘリコプターを身近に見ることが出来た。入館してみると、展示品のかなりのものが、実際に手を触れてみることができるようになっていた。これは、乗り物好きにはたまらない配慮だろう。 展望スペースも楽しいところだった。解説の方が飛んでくる航空機の型や会社を説明してくれるのだ。中には、週に何便しかこない会社のもあったそうだ。 |
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219.航空博物館16:31→16:42東成田駅(成田空港交通)230円 千葉22か28−27 三菱 | |
航空博物館には初めて来た。駐車場には自家用車がずらりと並び、館内は子ども連れのお客さんがたくさんいた。ひと通り見学した後、5階の展望台に行く。ソファーに座って、発着する航空機の実況中継を聞くのは、意外と楽しかった。成田にはあまり飛んでこないという、デルタ航空の機体が飛び立つところを見てから、屋外の展示場へ行った。 ここへ来たもうひとつの理由は、成田空港交通の唯一の一般路線バスが、ここから成田空港駅まで走っていることだ。成田空港と各地を結ぶ高速バスには参入しているものの、ここだけという一般路線バスはどんな車両が使われているのか、興味があった。 やってきたのは、普通の前中ドアの路線バスだと思った。でも車内に入ると違っていた。なんと、中ドアの前は、広い荷物置き場になっていて、座席は前の方と後ろの方にしかないのだ。まさか、博物館の見学者用にこんなバスを造るわけはない。本来の目的はなんだったのだろう。ホテルと空港を結んでいたのか、それとも空港内で使われていたのか。 ここから乗ったのは、自分を含めて2人だった。行き先は成田空港第1ターミナル。でも、成田空港まで乗っていっては検問がある。別に悪いことをしているわけではないが、検問はあまり気分のよいものでもない。そこで、検問より手前にある京成電鉄の東成田駅でバスを降りる予定にしている。思ったよりも殺風景なところを走って、わずか10分ほどで東成田駅へ到着した。降りたところはバスターミナルのようなところで、直接歩道に出ることは出来ず、階段を下りるとそのまま駅のコンコースにつながっていた。 |
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