東成田駅→佐原駅
芝山鉄道開業による東成田駅関係のバス路線改廃 | |
---|---|
前回、通算第29日を東成田駅で終了した後、2002年10月27日に東成田〜芝山千代田間に芝山鉄道が開業した。これに伴って、バス路線も大幅な変更があった。 今まで、東成田駅を経由していた路線の大半が、芝山千代田駅経由になってしまい、東成田駅に寄らない経路に変更になった。しかも、次に乗車する予定だった、東成田〜ジェイフィルム間の千葉交通の路線は、始発が東成田駅から成田空港第2ターミナルに変更になり、芝山千代田駅にも寄らない経路になってしまった。 今回、バス乗車前に芝山鉄道に初乗りしてくる。芝山千代田駅は開業の飾り付けがまだ残っていた(写真左上)。東成田駅の入口には、芝山鉄道と京成電鉄の2つの会社名が書かれていた(写真左下)。また、今まで小さなターミナルといった雰囲気だった東成田駅のバス乗り場だったところへ行ってみると、灰皿がポツンと残っているだけの広場になっていた。バス停のポールは1本も残っていなかった(写真右上)。 |
|
220.東成田駅10:33→10:37第2ターミナル(成田空港交通)無料 千葉200か・152 三菱(ノンステ) | |
東成田駅を経由する路線バスはなくなってしまったものの、第1ターミナルと第2ターミナルを結んでいたターミナル連絡バスが、10月27日から東成田駅にも停車するようになった。そこで、この連絡バスに乗って、新しいバスの始発地点、第2ターミナルへ向かおう。 東成田駅にある指示に従って、地下から地上に出ると、そこは「第5検問所」につながていた。身分証明書(免許証)の点検を受けながら「目的は」と聞かれる。「乗ろうと思っていた栗源行きのバスが、第2ターミナル始発になったそうなので、そちらへ向かいます」と答える。 検問所を抜けて、今までより1本空港寄りの道にある、連絡バスの東成田駅バス停へ向かう。 やってきたバスは、3扉のノンステップバス。すべてがスイング式のドアで、前と中は両開き、後ドアが片開きという、今まで見たことがないタイプ。運転席側は、車体の真ん中まで荷物置き場になっている。後部の座席はエンジンのためか、映画館のように段々に高くなっている。 わずか4分で第2ターミナルの8番ポールに到着した。 |
|
221.第2ターミナル12:55→13:35栗源仲町(千葉交通)600円 千葉22か27−77 日野 | |
バスまで時間があるし、せっかく検問所を通って空港に入ったのだからと、ターミナルビルのレストラン街で昼食にする。それでも時間があまったので、展望デッキに行って、発着する航空機を眺めたりしていた。 次に乗るバスは、第2ターミナルの13番ポールから発車する。ほとんどのポールは、高速タイプのバスが各地へ向けて、それこそひっきりなしに発車していく。そんな中、12時50分に場違いなような一般路線バスがやってきた。これが乗車予定のジェイフィルム行きだ。 ところが、行き先表示は「赤池・栗源」。どこにも、終点のジェイフィルムの表示がない。脇の方向幕は、下の写真の通り。改称前の「和田化学」のままになっている。しかも1カ所消された跡が。ここには、東成田とでも書いてあったのだろうか。 ここからの乗客は3名。定刻に発車する。他の2人も、海外旅行とは縁のなさそうな普段着の方だ。空港地区を抜ければ、いきなりバスは畑の中にでてくる。そんな畑の中の東峰バス停で1人が降りていった。 成田エアポートコースというバス停の放送が流れる。空港の近くにゴルフ場があるんだと思ったら、バス停の前はフィールドアスレチックのコースだった。子供会なのか貸切バスが2台停まって、ちょうど子供たちが乗り込むところだった。送迎用の大型バスも見えるから、それなりに繁盛しているのだろう。 そこを過ぎると、左側の細道に入っていく。その細道から戻って、しばらく行ったところが、方向幕にもあった赤池だった。もう1人のお客も降りてしまい、貸切になってしまった。やがて空が曇ってきたかと思ったら、いきなり雨が降ってきた。 それでも、にわか雨だったようで、栗源町の中心へ着く頃には、雨が上がっていた。郵便局や役場の前を過ぎて、栗源仲町で降りる。もっと、商店街の中のバス停かと思ったのだが、道沿いに住宅が点在するだけだった。 |
|
222.栗源仲町14:34→14:59佐原駅(ジェイアールバス関東)560円 千葉200か・351 日野(ワンステ) | |
1時間ほど時間があったので、先ほど通った郵便局前にある公園まで戻って過ごす。バス停の名前からして、栗源町の中心街だと思っていたのだが、全く違っていた。人家はあるものの喫茶店などまったく見当たらないのだ。さすがに11月になると、あったかい缶コーヒーが恋しい。公園の前には都合よく小さな商店があり、自動販売機が並んでいた。 次に乗るJRバスの時間に間に合うように、栗源仲町バス停に戻る。千葉交通とJRバスのポールが仲良く並んでいるが、どちらも本数は多くはない。とくにJRバスは、土休日は半減してしまい4本しかない。 土曜日の今日、その貴重なバスを待つものの、なかなかやってこない。ようやく定刻8分遅れでやってきたそのバスは、前中ドアのワンステップバスだった。中ドアは締切で、そのドアのところには、家庭用のゴミ箱がくくりつけてあった。 本数が少ないからか、途中からの乗車はけっこう多かった。とくに佐原市に入ってからは、中学生か高校生くらいの年齢の乗客が多くなった。土曜の午後にちょっと佐原の市街地まで遊びにといったところなのだろうか。 佐原駅には東側から入っていく形なのだが、途中で古い街並みや忠敬橋、忠敬記念館の近くを通る。すると、道には観光客がたくさん歩いているではないか。最近は、佐原もこんなに人気があるのかと、びっくりしてしまった。 終点で乗客を降ろすと、すぐ奥へ行ってしまった。かつては車庫だったのかもしれない、広い駐車スペースがあった。 |
|