第6日 〜2006.1.4(水)〜

植田→二本松駅前

34.根岸7:29→8:30石川営業所(福島交通) 800円 いわき200か・・14 三菱
根岸の福島交通
 
 今日の行程は第3案まで作ってある。石川営業所で0分、中央大町で6分の乗り継ぎが成功すれば、15時には二本松に到着。その後、岳温泉に往復してこようと考えていた。ところが、この雪。始発地点の上遠野からそれほど離れていないにもかかわらず、バスは9分遅れてやって来た。これでは、第1案はムリだろう。待ち時間は長くなるが、確実な第2案を実行しよう。
 石川営業所までは、約1時間の乗車。しばらくは、平成の大合併が起きる前まで、日本で一番広い市だったいわき市を行く。先客は女性2人。しかし、その後乗客が乗ってこない。鮫川に沿った県道を、ひたすら走っていく。川に沿って、ゆったりとカーブした道が続く。
 いわき市から古殿町に入っても、いっこうに乗客が増えない。まあ、まだ1月4日だから、人の動きもそれほどないのだろう。それでも、古殿町の役場を過ぎた辺りから、少しずつ乗客が増えてきた。
 福島交通のうれしいところは、運賃が上限800円に設定されていること。どんなに長く乗っても、最大800円止まり。降りるとき、運賃表示器の上の方には800という数字がずらりと並んでいた。
35.石川営業所9:40→10:48須賀川駅前(福島交通) 800円 いわき200か・・21 三菱(ワンステ)
石川営業所の福島交通
石川営業所の福島交通
 
石川営業所の路線図  到着は6分遅れ。これでは、もう第1案の乗り継ぎ予定のバスは、行ってしまっただろう。それでも、期待を込めて10分ほど待ったが、見えない。やはり、時刻通りに行ってしまったようだ。これであきらめがつき、1時間後のバスに乗ることにする。営業所前の路線図を見ると、廃止路線はほとんどないものの、系統が分割されてしまったものがいくつかあるようだ。かつては、この石川から郡山直通もあったように、図は書かれていた。
 やがてやってきたのは、新塗色のワンステップバス。とにかく、完全な雪道ばかり。母畑温泉付近は、けっこう狭いところもあり、慎重に走っていく。そのうち、お尻を振り振り、軽自動車が対向してくる。運転士さんも、おもわずブレーキを踏んでいた。みれば野田ナンバー。チェーンを持たずに東北旅行に来たようだ。
 川東から、中学生くらいの男の子が3人乗ってきた。上野中町というところで降りるとき、運転士さんに整理券を見せて「いくらですか」とたずねている。運転士さんは、運賃表示器を差して、番号と同じ金額を入れるように指示をする。普段は自家用車ばかりで、バスになど乗ったことないのだろうな。
 その先、消防出初め式で経路変更になっており、ちょっと大回りして須賀川駅前へと入っていった。
36.須賀川駅前11:10→11:50郡山駅前(福島交通) 610円 福島22か22−86 三菱
須賀川駅の福島交通
 ここは、20分ほどの待ち時間と、今日一番接続がよい。この先は、1時間待ち、2時間半待ちとすこぶる接続が悪いのだ。  やってきたのは、新国道経由郡山駅前行き。ほぼ1時間に1本の運転。今まで乗ってきた路線に比べると、格段に本数が多い。須賀川駅前を出たときは、乗客は自分だけだったのだが、その後次々と乗車が続いた。久しぶりに、お客さんでにぎわう路線に乗ったというのが印象だ。
 新国道というのは、国道4号線。大半が片側2車線の4車線道路。ところどころ中央分離帯もある広い道路だ。本数が少ないものの、旧国道経由というバスもあり、こちらは県道355号線を走っていくようだ。国道4号線沿いに、民家は少なそうに見えるのだが、待っている人はけっこういるのだ。
 郡山が近づいて、国道を右折していく。そして、ビッグパレットというところに寄っていく。ここからも乗ってくる人が3人ほどいた。その後、国道に戻り、郡山駅へと向かっていった。
 約1時間の乗り継ぎ時間に昼食にする。駅近くの寿司屋さんに「ランチ びっくり丼」とある。中にはいると、カウンターのみの夜だったら相当お高そうな寿司屋さんだった。びっくり丼は、かけるタレがなかなかびっくり。おいしかった。
37.郡山駅前13:00→13:36本宮駅入口(福島交通) 680円 福島22か22−51 三菱
郡山駅の福島交通
 郡山から本宮へ行くバスは、1日5本しかない。途中の日和田行政センターまでは、ほぼ1時間に1本あるのだが。
 もう、道路の雪はほとんど融けたものの、このバスはまだチェーンをつけたままだった。たしかに下り坂の日陰に、まだ雪が残っていたりしたから、安全のために完全に融けるまで、チェーンをつけているのだろう。
 バスの行き先表示は、旧国道本宮行き。バスは、元の国道なのだろう、県道355号線を行く。途中の乗車はなく、降りていく一方だ。日和田行政センターで、ついにもう1人の乗客が降りてしまい、自分だけになってしまった。利用者がいないから、この先は1日5本なのか。それとも、本数が少ないから乗る人が少ないのか。
 やがて、道路の両側に建物が増えてきた。会津街道入口、本宮上町と続き、次が本宮駅入口。このバスは、駅前には入らないので、次に乗るバスと経路が重なる、ここで降りることにする。このバスは、この先本宮営業所まで運転される。
本宮駅入口→本宮駅前 徒歩(約260m)
 
 次に乗るのは、二本松の若宮行き。駅前を出て、ここ駅入口を通るものの、ここで2時間半待つのも避けたい。時間もたっぷりあるし、駅まで歩いていったん電車で、今日の宿泊地の二本松まで往復して、荷物を先に預けてくることにした。
38.本宮駅前16:00→16:52二本松駅前(福島交通) 800円 福島22か19−27 三菱/新呉羽
本宮駅前の福島交通
本宮駅前の福島交通
本宮駅前の福島交通  2004年9月30日までは、本宮駅前から岳温泉行きをはじめ6系統のバスが出ていた。岳温泉で乗り継いで、二本松まで行くことができたのだが、今では白沢村、岩代町という鉄道のない町をぐるっとまわって二本松へ行く1系統が発着するだけ。しかも、1日4本。二本松からの反対方向に至っては、1日3本しかない。そんな路線の乗客は、私を含めて2人。
 本宮の街を抜けると、すぐに阿武隈川を渡って東へ向かっていく。もう一人のお客さんは、白沢村で降りていった。岩代町に入ると、町役場もある小浜というところが、意外に大きな商店がある街だということがわかった。
 小浜の街をでてしばらく行ったところで、二本松行きとすれ違う。あちらは、新塗色のワンステップバス。本数は少なくとも、古いバスだけが走っているわけではないようだ。
 その先薄暗い道端で、ようやく乗客が待っていた。でも、そこから二本松の街まではすぐだった。二本松の街は東西に長い。街の入口で、その乗客は降りてしまい、結局また一人だけになって、臨時二本松駅前バス停に降りた。バスは、街の西外れにある若宮二丁目まで行くのだそうだ。
二本松駅前の工事地図

 二本松駅前の広場が工事中で、大型車が駅前に乗り入れられないため、バスも駅前に入ることができなくなっていた。
 通常、西行きは、二本松駅入口→二本松駅前と停まり、若宮方面へ向かう。東行きは、若宮を出て駅前には入らず、二本松駅入口に停まって東へ進む。しかしながら、西行き用の二本松駅入口、二本松駅前バス停が使えなくなってしまったので、県道上に臨時「二本松駅前」バス停ができていた。距離的には、東行きの「駅入口」バス停より駅から遠いのに「駅前」を名乗っているのが、なんだかちょっとおかしな感じがした。
 通常、駅前を始終点として運転されている岳温泉方面も、臨時駅前バス停から発着していた。この路線があるから、臨時バス停は「駅入口」ではなく「駅前」を名乗っていたのかもしれない。

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