第4日 〜2007.5.13(日)〜

橋本駅北口→南多摩駅入口

20.橋本駅北口9:55→10:38鳥居原ふれあいの館(神奈川中央交通)560円 相模200か・758 三菱(ワンステ)
橋本駅の神奈中バス 橋本駅北口のポール  今日乗車するバスのほとんどが神奈川中央交通。そこで、駅前にあるサービスセンターで1日乗車券(1000円)を買いながら、鳥居原方面の乗り場をたずねると2番のりばからとのこと。
 あらかじめ調べてみたところ、鳥居原には地元物産の販売所はあるが、食事ができるところはなさそうなので、駅前のスーパーでおにぎりをいくつか買ってバスを待つことにした。
 午前中に鳥居原まで行くのは、この便が最後。ハイキングの人で混むのかと思っていたが、そんな様子の人は近くに誰もいない。少し早めにやってきたこのバスに、駅前から乗ったのはたったの3人だった。
 駅前を出てしばらくは、国道413号線を行く。両側には商店や住宅が続く都会の路線バスの風景だ。橋本駅へ向かうバスと頻繁にすれ違っていく。
 今は相模原市になってしまった、旧城山町役場の城山総合センターを過ぎると、雰囲気が一転する。道は狭くセンターラインもなくなった。水道橋の下をくぐり、つづら折りの坂を下ると、目の前にコンクリートアーチが続く小倉橋が見えてきた。バスは、その橋を渡っていく。
 しかしそんな細道も、小倉橋を渡ったところまでだった。雰囲気は山の中だけれども、道路はセンターラインのある道に戻った。商店が点在する関バス停に到着する直前に「三日木方面はお乗り換えです」と放送が流れる。ここから鳥屋までは自由乗降区間になる。
 数少なくなった乗客も、その鳥屋までの間にみな降りてしまった。鳥屋を出ると、自由乗降区間が終わったことを告げる放送が流れる。終点までまだあるのかと思ったら、次が終点だった。辺りはふれあい館と公園以外なにもない宮ヶ瀬湖の湖畔だった。
小倉橋
散策 鳥居原園地(ふれあいの館→展望台→桟橋)
ふれあいの館 花時計  バスから降りたのは自分だけだったが、ふれあいの館の駐車場はにぎわっている。みんな自家用車やバイクでやってくるのだ。
 その一角では、フリーマーケットが行われていたり、地元のパン屋さんの出張販売があったり、食べ物を買うだけなら困らない。中に入ってみると、地元の物産販売の他に、そばなど簡単なものが食べられるコーナーがあった。これなら、駅前でおにぎりを買ってくる必要はなかったなと、ちょっと後悔する。
 遊覧船のきっぷは、ふれあいの館で買ってくださいとあったので、レジに並んで売ってもらう。ほとんど買う人がいないようで、バーコードがどこにあるのかわからず会計に手間取る。
 今日は水量が少なく、湖面は遙か下の方。いったん下りてしまうと、もう登ってくるのはいやになりそう。遊覧船は12:00なので、時間を見計らって下の方へ歩いていく。
 展望台に寄って、屋根付きの休憩所のベンチで、買ってきたおにぎりとお茶でお昼にする。ツーリングのお兄さんもここでお昼にしていた。ここは、自動車進入禁止の場所。また歩いて上の駐車場まで戻るのは、たいへんだろうなあ。
 さらに、湖面へ続く道を歩いていく。ようやく桟橋の上までたどり着く。門扉が閉まり、その脇には1日2本の遊覧船の案内が立っていた。
遊覧船の案内
21.鳥居原12:00→12:07宮ヶ瀬(宮ヶ瀬ダム周辺振興財団)200円 みやがせ21 日立造船
鳥居原のみやがせ21 みやがせ21の乗船券  やがて、遊覧船が近づいてきた。桟橋に接岸する前に呼びかけがある。「乗りますか〜。乗るんでしたら、自分で門を開けて下りてきてくださ〜い」。
 そうか、ここはセルフサービスなんだ。家庭用の門と同じなので、金属製のかんぬきをずらして開けて閉める。今日は水量が少ないので、桟橋までかなりの下り階段が続く。
 乗船客は自分だけ。ふれあいの館で買った乗船券を見せながら「宮ヶ瀬で降りずに、そのままダムサイトまで行きたいのですが」というと、船内で宮ヶ瀬〜ダムサイト300円の乗船券を売ってくれた。さっき買ったのとまったく同じきっぷで「済」印の押されている場所だけが違った。
 いやあ、定期便とはいえ、1人で遊覧船貸切になるとは思わなかった。たしかに、これだけ自家用車できている人が多いと、出発地点に戻る遊覧コースはともかく、1日2本しかない船を組み合わせて乗るのは至難の業だろう。
 出発してすぐに、右手にオレンジ色の宮ヶ瀬虹の大橋が見えてくる。湖面から見上げると、けっこうな大きさがあるのがわかる。
 乗務員の方も親切で、1人しかいないお客に「あそこに見えるのが大山で・・・」とかそばに来て説明をしてくれる。ちょっと優雅な気分になる。
 そんな船旅も7分ほどで、宮ヶ瀬に到着してしまった。この船は12:15発のダムサイト行きになるので、降りずにそのまま船内で出発を待った。
宮ヶ瀬虹の大橋
22.宮ヶ瀬12:15→12:25ダムサイト(宮ヶ瀬ダム周辺振興財団)300円 みやがせ21 日立造船
みやがせ21 宮ヶ瀬の吊り橋  ここからの乗船は多く、ほぼ満席になって出発した。後でわかったことだけれども、ダムサイト周辺には駐車場がなく、この宮ヶ瀬にある駐車場に自家用車と止めて遊覧船でダムサイトに行く人が多いのだそうだ。
 もちろん、この宮ヶ瀬地区にもロードトレインを始めいろいろな施設がある。宮ヶ瀬桟橋も、ちょうど歩行者専用の吊り橋の下にあった。船には大きな鯉が何匹も寄ってきて、大きな口を広げる。それを見て子ども達が歓声をあげている。
 定刻に宮ヶ瀬を出発。こんどは、放送で観光案内がある。こちらの方は遊覧船のメインルートだから、あらかじめ放送が用意されているのかもしれない。
 このほかに、宮ヶ瀬からの観光周遊船というのもある。こちらはまた宮ヶ瀬に戻ってくるルートだが、湖が指のように伸びたところにも入っていくようで、また違った景色が眺められるコースのようだ。
 右手の湖岸に道路が見えるものの、歩いている人はいても車が走らない。これも後でわかったのだが、ダムサイトへ続く道は許可車しか走れないのだ。地図上では湖一週できる道路があるものの、一般車の走れる道が限られているのが宮ヶ瀬湖の姿だった。
 やがてダムサイトが見えてきた。流木やゴミがダムサイトに近寄らないように、浮きネットが渡してある。そのネットの切れ目、幅数メートルのところに慎重に船が進んでいきダムサイトへと近づいていった。
ダムサイトへの入口
23.ダムサイト(1F)→ダム下(B3F)(宮ヶ瀬ダム周辺振興財団)無料 エレベータ
ダムサイトからの展望 ダムサイトの無料エレベータ  ダムサイト桟橋から階段を上がってダムサイトにでる。ここには、遊覧船の切符売り場があり、自動券売機で買えるようになっていた。もしかすると、宮ヶ瀬にも自動券売機があって、あの黄色い券は鳥居原や船内精算しないと手に入れられないものなのかもしれない。
 ダムサイトから下をのぞいてみると、いやぁ高い。あまり長い時間見ていたくない。堅いコンクリートの上に立っていながら、震えてしまいそうだ。
 ここからダム下へ降りるには、方法が2つ。無料のエレベータと有料のインクライン。インクラインは2台あるので、できれば往復乗りたい。ということで、まずはエレベータで下りることにした。
 このエレベータは、ダムができる前に川沿いにあった道の代替ということで、使用時間に制限がある(夜間は利用不可)ものの無料で利用できる。大きなエレベータ1台が上下しているので、やってくるまで少し待たされた。
 そんな道路代わりのエレベータだから、ガイドさんが乗っているわけではなく、ボタンを押しての自動運転だ。ダムサイトが1階で、ダム下が地下3階と表示されている。
 地下3階で降りると、そこは地下通路。エレベータは垂直に下りるのだから、地下につくのは当たり前なのだが、一瞬迷う。外へ出る地下通路には、ダムの解説パネルが展示されていた。
24.ダム下13:10→13:14ダム上(宮ヶ瀬ダム周辺振興財団)往復300円 インクライン1号
途中で行き違う1号と2号 インクラインの乗車券  このインクライン、元々はダム建設時に50t大型ダンプを載せて、ダムの上下を行き来させるための施設だったとのこと。
 現在は単線併走だが、この片方が元々の左右の車輪用の土台を使っている。建設時は単線で、車両は横幅が今の2倍以上ある巨大なものだったようだ。
 乗車券は自動券売機で買うようになっており、確認すると片道でも往復でも300円とのこと。まずは、次に発車する1号機(赤帯)に乗っていく。
 車内は下方向を向いた椅子が、かなり狭いピッチで並んでいる。7割方座席が埋まって、定刻発車。こちらはエレベータと違い、ダイヤがあらかじめ設定されていて、その時刻で運転されている。
 また、安全確認を兼ねた案内役の方が乗車していて、なんでインクラインをダム建設後も残したのかとか、もともとどんな施設だったのかを話してくれる。
 話も聞きたいし、景色も眺めたい。それにしては、乗車時間が4分しかない。とにかく、一部区間の勾配がかなり急だということがわかった。
 とくに、ダム下駅を出てすぐの所はかなの急勾配だ。そこを過ぎて勾配が緩くなると、下の方が隠れてしまって見えなくなってしまうほどだった。
インクラインの車内
25.ダム上13:46→13:50ダム下(宮ヶ瀬ダム周辺振興財団)往復300円 インクライン2号
下駅からインクラインを見る 1号機  ダム上駅のすぐ脇に、レストランや学習施設の入った建物がある。せっかくだから、学習施設を見ていこう。館内は子ども達がたくさんいる。とくに、体験できる装置の前は順番待ちができている。
 それらにはあまり関心がなく、宮ヶ瀬ダム建設のコーナーに行った。インクラインを含めた建設中の写真を見ることができた。それに、ダム建設前、現在湖底に沈んでしまった街と、そこへ通うバスの写真なども展示されていた。
 出口の案内によると、今日は観光放流の日に当たっている。毎週水曜日と第2日曜日が放流日なのだという。なんと運がいいことか。時刻は14時からということで、急いでダム下に行こう。
 今度は緑帯の2号に乗って行く。観光放流が始まるということで、ダイヤに関係なくピストン輸送をやっているようで、乗車が終わるとすぐに発車した。
 同じ下向きに座っていても、やっぱり登るより下りる方が怖い。とくに、途中で勾配が急になってからは、ダム下駅に追突してしまうのではないかというほどの怖さを覚える。
 それでも、そんな恐怖を感じるのも時間にすれば2分くらいのはず。先ほどと同様、4分でダム下駅まで運ばれた。
 駅舎を出れば、それこそ大勢の人が放流はまだかまだかと集まってきている。「ダムの上からはほとんど見えません」という案内にもかかわらず、ダムサイトからこちらをのぞいている人影も、かなりの数が見えている。
宮ヶ瀬ダム 観光放流
宮ヶ瀬ダム観光放流 観光放流  もう近いところは人でいっぱい。川に架かる橋の上、それも欄干から遠い道の真ん中で眺めることにした。
 14時になって、放流開始。最初は、ちょろちょろ流れていた水が、数秒で太い流れに変わった。それにともなって、飛沫がすごい。髪の毛がしっとりと濡れてくる。
 避難する人もいて、ちょっと写真を撮りやすくなった。1秒間に30立方メートルの水が6分間放流される。でも、この場所で6分間も飛沫を受け続けるのはつらい。
 3分くらい、その場に立って眺めていたが、やはり退散だ。飛沫が来ない広場まで移動して、見学を続ける。次に乗る予定のロードトレインが、たくさんの見学者のために所定の場所に停まれずにいる。
 見物に夢中なのだろうか、次のロードトレインはまだそれほど並んでいない。乗車位置の標識の前に並んで待つことにした。
26.ダム下14:07→14:15パークセンター前(宮ヶ瀬ダム周辺振興財団)100円 愛ちゃん号 ドット社(イタリア)
ロードトレイン愛ちゃん号 公園入口の乗り場  ダム下から県立あいかわ公園の公園入口まで、ロードトレインという乗り物に乗っていこう。
 機関車型のトラクターが、数両のトレーラーを引いて道路上を走るという乗り物。宮ヶ瀬ダム周辺には、宮ヶ瀬地区のミーヤ号とダムサイト地区の愛ちゃん号、2つのロードトレインが走っている。
 これから乗る愛ちゃん号は、イタリアのドット社という会社の製造だそうで、機関車型のトラクターの正面にも「DOTTO TRAINS」の文字が入っている。
 乗車は定員制で、前の人から順番に係員が乗車位置を指定して誘導している。運賃100円を払ってきっぷを買うと、自分も乗車位置を指定される。
 車内に入ってみると、窓はないが、その上の幕板部分にオレンジ色の降車ボタンが付いている。途中乗降ができるからだろう。
 ここは、公園の中の道路。通るのは歩行者とこのロードトレインだけ。公道を走るのではないから、当然ナンバーなんてない。歩行者に注意しながら、ゆっくりと走っていく。歩く人よりちょっと早い程度だから、歩いている人からも車内の様子はよく見えるはずだ。そんなこともあり、大人ひとりで乗るにはちょっと気恥ずかしい乗り物だ。
 新石小屋橋を渡るとき、大沢の滝が見える。その先で、少しずつ上り坂になっていく。そんなに急な坂ではないが、ほぼ満席のトレーラーを引くロードトレインにはきついのか、ゆっくりと登っていく。
 やがて、パークセンター前という公園の中心施設の前にくると、円形の広場に沿ってUターンして停まった。これでは公園入口に行けないではないか。どうしたことかと思っていたら、ここが終点とのことで、全員おろされてしまった。
 しかたなく、歩いて公園入口まで行ってみると、そこには乗り場のポールはあったものの、ここには停車しない旨の表示がされていた。今日は日曜日で混んでいるから、運転区間を短縮ということではなさそう。かなり前から、公園入口には来なくなっているようだ。
ロードトレインの先頭
ロードトレインの乗車券
徒歩 公園入口→半原バス停(約1.1km)
 公園入口から半原バス停まで歩いていく。最寄りのバス停は、ほかにもあるのだが、次に乗るバスが半原始発なので、そこまで行こう。
 ウェブサイトの案内には、もう少し距離があるように書いてあったが、愛用のプロアトラスの5千市街図にすると、住宅街の端からつづら折りで道がつながっている。いったいどんな道なのか。
 地図を手に歩いていくと、小規模な住宅地の端から、歩行者しか通れない幅の階段道路がつながっていた。それを降りていくと、半原日向の交差点のところに出た。
 ここまで来れば、あとは広い道に沿って歩いていくだけ。公園前から20分弱で半原バス停に到着した。
27.半原14:50→15:15高田橋入口(神奈川中央交通)380円 相模22か48−50 三菱
半原の神奈川中央交通  半原バス停は、各方面からのバス終着点になっている。数台停まれるスペースに、小さな待合室があった。そのスペースに、厚木バスセンター行きと淵野辺駅南口行きのバスが停まっていた。
 ちょっと古めの淵野辺駅南口行きのバスに乗っていく。定刻に2人のお客を乗せて、半原バス停を発車した。バスは、センターラインはあるものの、それほど広くはない商店街の道を走っていく。
 中津川に沿って、けっこうカーブの多い道だ。停留所の間隔も狭く、次々の停留所の名前が流れる。馬渡で中津川を渡ると、今度は小高い丘に上がっていく。再び川沿いに降りたり、また坂道を上がったりと、けっこう変化に富んだ車窓だ。
 しばらく行くと長い下り坂になり、その先に相模川に架かる高田橋が見えてきた。橋を過ぎて下り坂になったところに高田橋入口バス停があった。車内は子供の団体が乗りかなりの人数になっていたが、ここで降りたのは自分だけだった。
徒歩 高田橋入口バス停→水郷田名バス停(約760m)
高田橋入口バス停ほか 高田橋  定刻の運転なら、先ほどのバスが高田橋入口に着くのが15:12で、水郷田名始発の相模原駅行きが高田橋入口を出るのが15:13。あまりにうまくできているので、接続をとるようになっているのかと思ったのだが、どうやら偶然の数字だったらしい。
 3分遅れて着いたバスに接続するバスはなかった。次の相模原駅行きは30分後。何もない歩道のバス停で30分待つ気が起きない。始発の水郷田名バス停は遠くないようだし、何とも惹かれる名前だ。ということで、始発のバス停まで歩いていくことにした。
 いろいろな碑が並んでいる高田橋の手前を右に曲がって行く。鯉が泳ぐ用水路を見たりしながら歩いていく。コンビニの角を曲がって、その先も大型バス1台がやっとの道を抜けると、けっこう広い待機場がある水郷田名バス停に到着した。
28.水郷田名15:40→16:08相模原駅南口(神奈川中央交通)280円 相模200か・473 三菱(ワンステ)
水郷田名の神奈川中央交通  次の相模原駅南口行きのバスは、すでにドアを開けて待っていた。ここ始発のバスが3系統。相模原駅行きが30分毎。淵野辺駅行きが毎時2本。先ほど乗った半原始発と合わせると、20分毎の毎時3本運転になる。橋本駅行きは本数が少ない。
 数人の乗客を乗せて、水郷田名を発車する。先ほど歩いてきた道を走っていく。あの大型バス1台がやっとの道も、コンビニの角もみごとに一発で曲がって行く。先ほど降りた高田橋入口を過ぎると、上り坂になる。川より一段高い台地に上がる。
 ここまで来ると、停留所にはかなりの確率で待ち人がいるようになった。だんだんと座席が埋まっていき、やがて通路に立つ人も出てきた。
 しっかり車窓を見ていたはずなのだが、JR相模線に気づかなかった。踏切ではなく立体交差だったのだろう。道路の両側とも、ビルや商店が目立つようになってきた。さて、まだかなと思った頃、次は終点との放送が車内に流れた。
 途中で試合帰りらしい中学生が大勢乗って超満員になったバスは、ペデストリアンデッキから乗り場に下りるようになっている、相模原駅のバスターミナルに到着した。
29.相模原駅南口16:30→16:36向陽小学校前(神奈川中央交通)170円 相模200か・852 いすゞ
相模原駅の神奈川中央交通  少し小腹が空いてきて、駅ビル2階のハンバーガーショップで小休止。聖蹟桜ヶ丘駅へ行くバスは、駅の北口からです。北口から乗ってもいいのだが、せっかくだから南口からのバスに乗って、どこかで乗り換えられないだろうか。
 調べてみるとたった1系統だが、都合のよいものが見つかった。そこで、今朝の出発地点「橋55」系統の橋本駅北口行きのバスに乗っていく。
 デッキから階段を下りて乗り場に行くと、写真が撮れるだけの引きがない。再び階段を上がって線路側の通路へ行く。ターミナルを横断できないので、すぐ隣のブースへ行くにも階段の上り下りがあり大変だ。
 バスはご婦人のグループと自分を乗せて発車。ご婦人たちは、どこで下りるのが自宅に近いのか、運転士さんに確認している。やがてバスは交差点を右折し、JR横浜線をアンダーパスして南側から北側へ出る。
 その先にある向陽小学校前が、目的のバス停だ。降車ボタンを押し、バスを降りる。まだ駅から6分しか乗っていない。他に降りる人はいなかった。
30.向陽小学校前16:47→17:33聖蹟桜ヶ丘駅(神奈川中央交通)460円 八王子200か・214 三菱
向陽小学校前の神奈川中央交通  都県境を越えて、相模原駅北口と聖蹟桜ヶ丘駅を結ぶ「桜84」系統は、神奈川中央交通と京王バス南との共同運行路線。夕方は、神奈川中央交通の担当便が多いようで、このどの便も神奈川中央交通の担当だ。
 時間になり、すぐそばの信号を右折してバスがやってきた。神奈川中央交通には違いないが、ナンバーが相模から八王子に変わっていた。4〜5人乗っていた乗客も、まもなく降りてしまい、車内は自分だけになってしまった。
 まだ造成中といった雰囲気の、家が建っていないニュータウンの中を走ったりしていく。都県境がよくわからなかったが、いつのまにやら東京都に入っていたようで、車窓から見えるものにも東京都の文字がある。
 清水入谷戸バス停から、ポールが京王バスのものに変わった。広いとおりに出て坂道を登る。左側に京王線が見えてそれを越えて登っていく。その先を左折して、南大沢駅前に入る。周りは京王バスばかりだ。けっきょく45分ほどかかって、聖蹟桜ヶ丘駅に到着した。
31.聖蹟桜ヶ丘駅18:18→18:35南多摩駅入口(京王電鉄バス)230円 多摩200か・681 三菱(ノンステ)
聖蹟桜ヶ丘駅の京王電鉄バス 聖蹟桜ヶ丘駅の京王電鉄バス  もう薄暗くなってきたので終わりにしたいのだが、次回のことを考えてあと1本乗っておく。聖蹟桜ヶ丘駅と稲城駅を結ぶ「稲22」系統は本数が少ない。ほぼ2時間毎の1日7本しかない。
 そこで、今日のうちにこの路線に乗って、南多摩駅入口まで行ってしまう。次の便は18:18と、45分ほど待ち時間があるので、駅前のうどん屋で小休止。
 聖蹟桜ヶ丘駅は京王バスのターミナルで、次から次へとバスがやってくる。やがて待機場所にいたバスの1台が「稲城駅」の表示を出した。あれがやってくるのだろう。
 その通りで、バス乗り場を半周してやってきた。乗り場に待っていた人は多く、始発の時点で20人以上の人が乗り込んだ。2時間に1本のバスに、これだけの人が乗るとは考えられず、他の系統との重複区間でみんな下りてしまうのだろう。
 そう思っていたのだが、川崎街道の連光寺坂を上がり桜ヶ丘カントリークラブバス停までに降りたのは、たった1人だけ。この先は、この系統だけの区間に入る。米軍多摩ゴルフ場と桜ヶ丘カントリークラブに挟まれた、片側2車線の広い下り坂を走っていく。こんなところだから途中に停留所はない。
 坂を下ったところが稲城市民病院。いったん右折して敷地内が停留所だった。ここから乗ってくる人もいた。その次が南多摩駅入口。降りたのは自分だけ。20人以上の人が、1日7本のバスに乗って走り去っていった。
聖蹟桜ヶ丘駅の京王電鉄バス

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