第6日 〜2008.1.15(火)〜

登別温泉→苫小牧駅

25.登別温泉8:50→10:03三星工場前(道南バス)980円 室蘭22う・325 日デ/富士重工
登別温泉の道南バス  登別温泉と苫小牧駅を結ぶバスは、1日5本。これに乗ってしまえば、目的地に着いてしまう。それではつまらないので、苫小牧市に入った三星工場前でいったん降りようと思う。
 登別温泉を出るときは、乗客は数人。自分以外は登別駅前で降りてしまった。やはり、1日5本しかないバスだもの、利用者が少ないのだとその時は思った。
 バスは片側2車線の広い国道36号線を行く。竹浦温泉からは片側1車線になったけれども、快調に走っていく。海からそれほど遠くないところを走っているのだが、なかなか海の見えるところがないのは昨日と同じだ。
 国道がようやく海沿いに出るぞと思った、第二石山から線路沿いの道に入り、白老駅前を通り東白老までその道を行った。白老辺りから、バスに乗ってくる人が増えた。停留所によっては、5人以上も待っているところがあった。3連休後の火曜日で、病院に行く人が多いようだ。
 社台まで白老町。小さな川を渡ると苫小牧市に入った。苫小牧市に入ると、少しずつ下車が始まった。やがて三星工場前の放送が流れボタンを押して降りる。中年のご婦人グループも降りた。いったいどこへと思ったら、道の向こうには24時間営業の「いといの湯」という入浴施設が建っていた。
三星 工場&カフェ
三星のカフェ 三星工場前バス停  今朝の登別温泉がウソのように、ここには雪が全くなかった。冬の北海道といっても、場所により全然違うのだなということを実感させられる。
 バス停の前に建っているのが、三星の工場と売店兼カフェテリア。苫小牧では、給食のパンでみんな子どもの頃お世話になった会社なのだとか。今ではパン屋さんとしてより、お菓子のお店として有名なのだそうで、地元産のハスカップジャムをつかった「よいとまけ」というお菓子はとくに有名。
 というわけで、お土産の購入とカフェでの休憩を兼ねてここにやってきた。まずカフェに行ってみるが、パスタやパンのメニューはあるが、ここのお菓子がない。きいてみると、売店で買って持ち込んで食べてよいとのこと。
 それではと、見切り品になっているなめらかプリンや、バームクーヘンにハスカップなどをつめた「ななかまど」というお菓子を何本か買ってカフェへ。コーヒーだけ注文して、テーブル席でゆっくりお菓子とコーヒーを楽しむ。
 2階はギャラリーになっていて、ちょうど地元小学生の書道展が行われていた。その2階から樽前山がきれいに見えますとあったので窓からのぞくと、上半分がきれいに雪化粧した樽前山を見ることができた。
 今回のバス旅も今日で終わり。午後の飛行機で帰るので、売店で「よいとまけ」や「ななかまど」など、三星のお土産を買い込んで最後のバスに乗る。
三星2階のギャラリーから
26.三星工場前11:09→11:29苫小牧駅(苫小牧市営バス)280円 室蘭22う・・35 日野
三星工場前の苫小牧市営バス  道南バスは1日5本しかないけれども、ここまで来ると苫小牧市営バスが、ほぼ1時間に1本走っている。今回の旅最後は、この苫小牧市営バスに乗っていこう。
 バスは4分ほど遅れてやってきた。オレンジとクリームの塗色で、昔のディーゼルカーのような、なんだか懐かしさを感じる色合いだ。乗り込むと、車内の乗客は少なかった。
 バスは、片側2車線の広い国道36号線を走っていく。太陽も出て、道路にはまったく雪がない。今までとはまったく違った風景の中を、バスは走っていく。途中の停留所から乗ってくる人もだんだんと増えてきた。
 やがて道路に中央分離帯が現れた。苫小牧の中心部に入ったようだ。駅前への交差点を曲がらず、その先の市役所の角を左折する。市役所前、王子総合病院前、表町5丁目と、駅の近くをコの字に走って、ようやく駅前へ続く大通りへ入る。
 駅前に立派な市営バスのターミナルがあるものの、下車はターミナルの中ではなく駅前の路上だった。これで、冬の北海道バス旅が終わった。

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